米Appleは現地時間6月2日、恒例となった開発者向け年次カンファレンスのWWDCでiOS 8やOS X Yosemiteなどを発表した。ここではiOS 8で予定される企業ユーザーの機能をまとめてみた。一般向けには今秋にリリースされる予定だ。
セキュリティの強化
- メールやカレンダー、連絡帳、メッセージ、サードパーティアプリなどのデータ保護を強化
- S/MIME利用時に個々のメッセージについて署名や暗号化方式を選択可能に
生産性向上のための機能
- スワイプ操作でメールの未読/既読管理が可能に
- 重要な相手(VIP)からのメールを“会話”のような直観的な操作で管理可能に
- Microsoft Exchangeを利用している場合は、不在応答メッセージをiOSデバイスから自動送信可能に
- カレンダーから会議の設定(繰り返しスケジュールも含む)や招集などが行える
- サードパーティのオンラインストレージサービスに対応(AirDropにいるMac・iOS間のファイル転送も可能)
IT部門のための管理機能
- MDMツールを使ってiBooksやePub、PDFドキュメントをユーザーへ自動的に配布可能に
- 企業ドメインやiCloud DriveからSafari経由でダウンロードされるファイルを開く際のアプリケーションを指定できる
- サードパーティがより強力なコンテンツフィルリング製品を開発できる
- MDMの機能が強化され、IT管理者は端末のより詳細な管理や状況把握が可能に。例えば、遠隔で端末名を設定したり、ユーザーによる勝手なアプリのインストールを禁止するポリシーを強制化できる。また、i Cloudへのバックアップ状況を把握してデータの保護を強化できるほか、エンタープライズアプリケーションの利用に必要な証明書ベースのシングルサインオン機能を提供する
その他
- AirPlayを使ってiPhoneやiPad、iPod touch、Apple TVによる情報共有が企業ネットワーク経由せずに行える
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