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平成生まれが「ポータブル カセットプレーヤー」を持つとこうなる

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俺のカセットテープフォルダが火をふくぜ! な昭和世代へ

 今では音楽ファイルはMP3を始めとするデジタルデータとなり、スマートフォンやPCなどで大容量のデータを持ち歩くことが可能になった。さらに、スマートフォンでハイレゾ音源が楽しめる時代にもなっている。だが、かつてはMDやCDがその役割を担い、MD用のポータブルプレーヤーでもポケットに入れるとややかさばるくらいの大きさがあった。

 平成生まれはこれまでお目にかかる機会がなかったかもしれないが、CDの前にはカセットテープというものが存在していた。現役で使用している人はほぼ見かけないが、実家の押し入れに眠っている大量のカセットテープを久しぶりに再生させたい、また、音源を劣化させずにデジタルデータに移行したいなど、昭和世代の需要もあるだろう。

photoあなたの家の押し入れにもきっと……
photo思い出の音源を聴ける「ポータブル カセットテープ プレーヤー」

 そんな昭和生まれにとって心強い味方になるのが上海問屋の「ポータブル カセットテープ プレーヤー」だ。本製品を使えば、PCを使わずにカセットテープの音源をMP3形式に変換し、USBメモリに保存できる。USBメモリを本体に挿し、カセットテープの録音したい部分で録音ボタンを押すと保存される。ビットレートは128kbpsのみで、USBバスパワー駆動のほか、単三形乾電池2本でも動作する。サイズは115(幅)×95(高さ)×30(奥行き)ミリ、重量は約150グラム(電池除く)で、片手で持てるコンパクトサイズだ。Micro USBケーブルとイヤフォンが付属する。

photophoto右側面にはMicro USBポートを備える(写真=左)。再生だけでなく、ボタン1つで録音もできる(写真=右)
photophoto上部には、左から停止、早送り、巻き戻しボタン、乾電池とUSB給電の電源切り替えスイッチが並ぶ。大きくレイアウトされた再生ボタンは押しがいがある(写真=左)。右側面は、音声調整ダイヤル、イヤフォンジャック、Micro USBポートを備える(写真=右)

平成生まれに触らせてみた

photo物珍しそうにカセットテープを眺めるYさん

 本製品の主な機能は、カセットテープ音源の再生と、MP3ファイル変換の2つ。懐かしさというよりは物珍しさでいっぱいな平成生まれのYさんに本製品を使ってもらった。かつて、カセットテープを分解し、テープをつぎはぎして編集するといったマニアックな試みが行われていたことなど知る由もない。

 まずはテープをセットするところから。A面とB面、上下の向きなど案外気を付けるべき面が多いことに気付く。本体上部の再生ボタンを押すと音源を再生できる。スマートフォンやタブレットでタッチパネルが主流となった今、押すと「ガコンッ」と音がする大きなボタンは押しがいがあり、感触も新鮮だ。デジタルな音楽ファイルに慣れてしまっているYさんにとってカセットテープの音源は「ガシャガシャする」一方で、味のある音に聞こえるようだ。


photophotoテープの挿入に四苦八苦(写真=左)。「ガコンッ」という押し心地が気に入った様子のYさん(写真=右)

 次にMP3ファイル変換だ。乾電池で動作しているときはUSBメモリを挿すだけで録音できる。USBバスパワーで駆動している場合は、付属のMicro USBケーブルを使用する。テープを再生したあとは、端末表面の録音ボタンを押すとLEDライトの点滅とともに録音が開始される。もう一度録音ボタンを押すと、録音が停止する。また、録音中に「▼」ボタンを押すと、いったん録音を停止して3秒後に再度録音を開始するため、曲と曲の間でMP3ファイルを分けて保存できる。録音したMP3ファイルは本製品で再生可能だ。

平成と昭和の交わりを見た

 最近ではCDの初回限定版にカセットテープを付属するアーティストがいるなど、若者向けにカセットテープ熱を再燃させるような動きもある。音楽好きなYさんは、本製品の魅力にひかれつつあった。そんなYさんのもとに登場したのは昭和生まれのI先輩。

photo「あのころが、懐かしいよね」とマイコレクションを差し出すI先輩

 年季の入った自慢のカセットテープコレクションを前に興奮気味のYさん。イヤフォンを片方ずつシェアし、音楽談義にふけりはじめた。本製品によって、昭和生まれと平成生まれが交錯する瞬間が生まれたようだ。

photo「Metal Masterって知ってる?」とウザ絡みするI先輩

 あれ、でもI先輩は昭和63年生まれだからカセットテープ世代ではないような……。

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