米Amazon Web Services(以下、Amazon)のここ最近の新規採用者の顔ぶれは、同社が自社サーバ向けにカスタムプロセッサの開発を目指していることを示唆しており、企業のIT担当者は、こうしたプロジェクトはクラウド料金の値下げにつながると期待を寄せている。
Amazonは既にストレージやネットワーク、サーバレベルでハードウェアをカスタマイズしており、加えてプロセッサも最適化したいと考えるのは少しも意外ではない。Amazonは「CPU・システムアーキテクト」の求人情報をサイトに掲載している他、ビジネスSNSであるLinkedInのプロファイルによれば、同社は最近、ハードウェアエンジニアリングの専門家を何人か新規に採用している。いずれも、ARMプロセッサを開発していた米Calxeda(現在は事業停止)の出身者だ。
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LinkedInのプロファイルによれば、Amazonに新規に採用された人たちの肩書は、「ハードウェア開発エンジニア」「ハードウェア設計エンジニア」「シリコン最適化担当ディレクター」「ハードウェアエンジニアリングおよびシリコン最適化担当マネジャー」などとなっている。勤務地は大半が米テキサス州オースティンだ。