ソニーは5月16日、フルサイズセンサーを搭載した4K動画撮影可能なミラーレスカメラ「α7S」(ILCE-7S)を6月20日より販売開始すると発表した。レンズキットは用意されず、ボディのみの販売で、価格はオープン。実売想定価格は23万円前後(税別)。
米ソニーが4月に発表していた製品(4K動画撮影可能な「α7S」海外発表 最高ISO感度 ISO409600)。既存「α7」の派生モデルにあたり、4K動画と最高ISO感度 ISO409600の超高感度対応が特徴のモデルとなる。
「α7」「α7R」と同様に35ミリフルサイズ(35.6×23.8ミリ)のExmor CMOSセンサーを搭載しているが有効画素数は有効1220万画素とα7の2430万画素、α7Rの3640万画素から大きく変更されており、同時に、ISO感度はISO50〜ISO409600(動画撮影時設定、拡張設定含む)と大きく拡張されている。なお静止画撮影時のISO感度はISO100〜ISO102400(拡張設定時ではISO50〜ISO409600)となる。
最大で3840×2160ピクセルの4K動画撮影にも対応。24p/30p(25p)設定時には画素加算なしでの全画素読み出しによる動画出力となっており、全画素の情報を用いるためにジャギーやモアレを抑えた解像感の高い映像を撮影できる。記録フォーマットはXAVC S/AVCHD/MP4の3種類で、フルHD時にはXAVC SとAVCHDのいずれかを選択できる。なお、4K記録については別途、外付けレコーダーの接続が必要となる。
AFはα7Rと同様のコントラストAF「ファストインテリジェントAF」(25点測距)だが、撮像素子の感度特性が大幅に向上したことで低輝度環境でのAF性能が向上しており、−4EVの低輝度環境でも合焦する。
そのほか多くの仕様と機能はα7Rと同様で、EVFには約240万画素/0.5型の有機ELファインダーを搭載しており、背面には3型(92万画素)のチルト式液晶を備える。Wi-FiとNFCも搭載し、機能拡張アプリ「PlayMemories Camera Apps」にも対応する。シャッターは電子先幕対応で最高速度は1/8000秒。本体サイズは126.9(幅)×94.4(高さ)×48.2(奥行き)ミリ、489グラム(バッテリー、メモリカード含む)。
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