「重いことをしないマシンとして、サブ用以上の存在感があります」
mini-ITXマザーの中でも最近勢いがあるのが、SoCタイプのCPUをオンボードで搭載したモデルだ。特に先週登場したASRockの「Q1900-ITX」は“鉄板モデル”の呼び声も高い。税込み価格は1万2000円前後。
Q1900-ITXは4コアのBay Trail-Dこと「Celeron J1900」を搭載したモデルで、すでに出回っている同CPU搭載の「Q1900B-ITX」(1万1000円弱)より拡張性が高いのが特徴だ。Q1900B-ITXが搭載しているPCI Express x1スロットと2基のSATA 2.0ポートに加え、ハーフサイズのmini PCIeポートと、ASMedia製チップを使った2基のSATA 3.0ポートをプラスしている。映像出力もHDMIとアナログRGBにDVI-Dを加えた3種類から選べる。対応OSはWindows 7/8/8.1で、64ビットと32ビットに両対応するのは従来モデル同様だ。
Bay Trail-Dとしてはやや高価な部類に入るマザーボードだが、パソコンハウス東映は「SATAポートが2基しかないとやれることが限られるので、Q1900-ITXみたいな構成を求めていた人は多いと思います」とヒットを確信していた。「Bay Trail-Dマザーは、Atomマザーのころと比べて、サブPCやサーバ専用で割り切るふうでなく、“重い作業をしないだけの普通のマシン”として使う人が多いですからね。動画も4Kとかでなければ普通に再生できますし」と続ける。
なお、同社からはKabini世代のAPU「AMD A4-5000」をオンボードで搭載したmini-ITXモデル「QC5000-ITX/WiFi」も登場している。税込み価格は1万5000円強だ。「より強いGPUを求める人ならKabiniオンボード、さらに上ならソケットタイプのKabiniという選択肢ができていますね。あとはメインマシンから外したメモリを再利用するといった使い方にも向いています」(パソコンハウス東映)とのことだ。
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