MicrosoftによるWindows XPのサポート終了が1週間後に迫った。セキュリティリスクの観点からXPの継続利用は可能な限り取りやめるべきだが、4月9日時点でも移行できないというユーザーに向けて、セキュリティ企業のSophosが8つのTipsを紹介している。
- Tips 1:4月9日に公開される修正パッチを必ず適用し、XPを最新状態にする
- Tips 2:ウイルス対策ソフトやFlash、Javaなどインストール済みソフトウェアを全て最新状態にする
- Tips 3:ウイルス対策ソフトやパーソナルファイアウォールによる制限を最大にする
- Tips 4:使用していないソフトウェアとドライバは全部削除する
- Tips 5:セキュリティソフトなどが搭載するアプリケーション制御機能を使って、アプリの利用を制限する
- Tips 6:XPマシンの接続は制限されたプライベートなネットワークだけにする
- Tips 7:管理者レベルのユーザーアカウントを削除する
- Tips 8:Tips 1〜7を実施する手間を惜しまない
これらのTipsは、あくまで4月10日から少しの期間に限ってXPマシンを使うための措置といえそうだ。同社ではWebブラウザやOffice(2003以前)、Java、PDFリーダーであっても、必要性が無いソフトウェアの利用は全てブロックすべきだとしている。やむを得ず利用する場合でも、XP上の動作サポートを継続すると表明したソフトウェアに限定すべきとアドバイスする。
提示されたTipsやアドバイスを全て実践すれば、XPマシンの使い勝手が想像を絶するほどに悪くなるだろう。セキュリティリスクが軽減されるわけでも無く、XPの継続利用に固執するメリットは、ほとんど無いといえそうだ。
Sophosは、「Microsoftの施策は到底受け入れられないと主張するユーザーもいるが、同社は何年も前から呼び掛けており、同社への非難はユーザーの言い訳でしかない」と断じ、期限を決めて速やかに新しい環境へ移行すべきだと主張している。
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