「M500で下降した存在感をどこまで高められるかですね」
先週、クルーシャルから新型SSD「M550」シリーズが登場した。2.5インチタイプのラインアップは1T/512G/256G/128Gバイトで、価格は順に5万5000円弱と3万6000円前後、1万8000円前後、1万1000円弱。mSATAタイプも512G/256G/128Gバイトモデルがあり、3万7000円弱と1万8000円前後、1万1000円弱で出回っている。それぞれの在庫は潤沢だ。
M550は現行のM500シリーズの上位にあたるシリーズで、全体的に高速になっている。特に低容量帯のライト速度向上が著しく、M500の120Gバイトモデルが最大130Mバイト/秒なのに対し、M550の128Gバイトは最大350Mバイト/秒まで引き上げられた。最大容量クラスでも、M500 960Gバイトで最大400Mバイト/秒だったところが、M550 1Tバイトは最大500Mバイト/秒になっている。リードは全モデル共通で最大550Mバイト/秒だ。
TSUKUMO eX.は「ブート用に128〜256Gバイトモデルを購入する人は多いので、M500からの速度アップは訴求ポイントになると思います。価格も初回入荷にしてはそこまで高くないですし、定番ブランドの復活に繋がればいいですね」と期待を込めて話していた。
定番復活という言葉は複数のショップで耳にした。別のショップは「クルーシャルはSSD普及の草分け的なブランドの1つですが、2013年春に出たM500は速度以上に安定性を重視する作りでインパクトがいまひとつでした。そのうえ、サムスン製SSDや東芝製SSDの台頭もあって、埋もれていった印象です。M550はM500の安定性はそのままに速度もまずまず速くなっているので、位置づけ的に悪くないと思いますね」と語る。
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