“スカウター”型のスマートグラスでメニューを選び、Kinectを使ってジェスチャーでバーチャル店員を呼ぶ——そんな近未来的な仕掛けが詰まった「未来のレストラン」が、東京・六本木に1日限定で出現した。
ウェアラブルデバイスや赤外線センサー、ジェスチャーデバイス「Kinect」といった先端技術を取り入れた飲食店の様子を体験できるイベント。リクルートグループで先端技術研究を手掛けるリクルートAdvanced Technology Lab(リクルートATL)が、研究成果を一般向けに披露する場として3月27日に開催した。
この日集まったのは飲食店関係者や一般客など。実用性の有無はともかく確かに“未来”を感じるデモがいくつも披露され、来場者は食事を片手に近未来を体験していた。
ゲーム感覚でアプリで注文、他の客のオーダーも分かる
注文をもっと楽しく、ゲーム感覚で——そんなコンセプトで開発されたのがこのオーダーシステムだ。
店内で専用iPadアプリを立ち上げると、その店のメニューが1つ1つタマゴ型でグラフィカルに表示される。客がそれに自分のサインを書き、スワイプ(指でなぞる)操作でデータを送信すれば、キッチン側の大型スクリーンに頼んだメニューが表示される——といった具合だ。
店員はこのスクリーンに基づきオーダーを処理できるほか、客は他の客のオーダーを見てメニュー選びの参考にしたりできる。また、注文する際に送ったタマゴがスクリーン内の“ゲート”に入れば、クーポン贈呈などのボーナスを表示する——といったことも可能という。
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