東芝は3月13日、同社のNANDフラッシュメモリ関連の機密情報を不正に取得・使用されたとして、韓国SK Hynixに対し不正競争防止法に基づき損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。
警視庁は同日、SK Hynixに東芝のNANDフラッシュメモリ研究データを不正に提供したとして、不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで、東芝と提携していたSanDiskの元技術者の男(52)を逮捕した。
男は2008年、SanDiskの技術者として東芝と共同開発していた際、四日市工場で東芝のデータを不正に入手し、転職したSK Hynixに渡した疑いがもたれている。東芝とSanDiskが告訴していた。
東芝は「競争力の源泉である技術の先進性を確保していくため、最善の情報漏洩防止体制の構築を図るとともに、不正競争行為に対して断固たる措置を講じていく」としている。
東芝は04年、Hynix Semiconductor(当時)が東芝のフラッシュメモリ関連特許を侵害したとして提訴し、07年に和解している。
関連記事
- Hynix製フラッシュに輸入販売差し止め命じる 東芝訴訟判決
HynixにNANDフラッシュ関連特許を侵害されたとして東芝が訴えていた訴訟の判決は、特許侵害を認めた上でHynix日本法人に輸入販売差し止めと損害賠償の支払いを命じた。
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.