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「4Kディスプレイはコモディティ化する」――デル、7万円切り“4K”液晶「P2815Q」発表会

3つの施策で4Kディスプレイ開拓を狙うデル

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「P2815Q」について説明するデルの河田浩行氏(マーケティング統括本部 クライアント製品&ソリューションマーケティング本部 ブランドマネージャー)

 既報の通り、デルは4K対応の28型ワイド液晶ディスプレイ「P2815Q」を発表した。先行して発売された同社の4Kディスプレイ2機種と比較し、一部スペックを抑えているものの、直販価格で6万9980円(税込)という、安さが際立つ4Kディスプレイだ。

 3月4日に都内で開催された製品発表会では、同社のディスプレイ戦略やP2815Qの特徴について、同社マーケティング統括本部 クライアント製品&ソリューションマーケティング本部 ブランドマネージャーの河田浩行氏が説明した。

 まず河田氏は、日本国内の液晶ディスプレイ市場における出荷台数シェアが6年9カ月連続1位を獲得(IDC Asia/Pacific調査)し、2013年9月の実績で前年同期比18%増を記録した結果を示し、同社ディスプレイ事業の順調ぶりをアピール。その理由として、「PC自体のビジネスが非常に順調なため。また、サーバ、ワークステーション、PC、周辺機器も含めたトータルでのソリューションを提供できているため」と語る。

 同社ではソリューション別の事業部を設け、トータルソリューションを提供しやすい体制を整えてきた。これにより、液晶ディスプレイを単体で導入する場合に比べて、顧客のシステム導入における負荷を軽減し、リソースを本来の事業や経営に回せることが高評価に通じているという。

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日本国内における液晶ディスプレイ出荷シェア(IDC Asia/Pacific調査)は順調に推移(画像=左)。ディスプレイ単体ではなく、トータルソリューションを提供できるのが強み(画像=右)

 現状、国内販売されているPC向け4Kディスプレイは高価でまだ数が少ない中、デルは3機種もの4Kディスプレイを他社に先駆けて投入し、しかも驚くべき低価格設定で販売している状況だ。2013年後半から非常にハイペースで4Kディスプレイのラインアップをそろえ、一気に低価格化も進めている。

 河田氏は「ディスプレイ市場をリードし続けるため、今後の相当な伸びが期待できる4Kディスプレイを率先して投入し、4K市場を開拓していく。ワールドワイドで4Kディスプレイを供給するスケールメリットと企業努力により、この価格を実現できた。現在のフルHDと同じように、そう遠くない将来に4Kもコモディティ化する」と述べ、強い意志を持ってディスプレイの4K化を推進していく構えだ。

 具体的に4Kディスプレイ市場をけん引するため、3つの施策を行うとする。

  1. 4Kディスプレイのラインアップ拡充
  2. ワークステーションとのトータルソリューション提供
  3. 4K対応アプリケーションベンダーとのパートナーシップ強化

 特に現状では、4Kでの作業環境は高性能なCPU/GPUが求められるため、同社ワークステーション「Precision」シリーズとともに顧客へ提案し、アドビシステムズやオートデスクといった4K対応アプリケーションベンダーとのパートナーシップも強化することで、ワークステーションとともに拡販を図るという。「データを表示するディスプレイ、プラットフォームエンジンとしてのワークステーション、そして対応アプリケーションの三位一体で4K市場に注力していく」(河田氏)

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デルが4Kディスプレイに注力する意義(画像=左)。「常識を超える、Dell 4Kモニタ。4Kをフルに堪能するなら、Dell Precision。」という新たなキャッチコピーを掲げ、ディスプレイとワークステーションの組み合わせで4Kソリューションの拡販を図る(画像=右)
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これまで発売したUP3214QとUP2414Qは同社ハイエンド製品「デジタルハイエンド」シリーズに属するのに対して、P2815Qはミドルレンジ製品「プロフェッショナル」シリーズのラインアップとなる(画像=左)。P2815Qはクリエイティブユースというより、大画面かつ高解像度による高生産性を生かせる作業向けだ(画像=右)
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P2815Qの特徴(画像=左)とインタフェース(画像=右)。広色域IPSパネルでリフレッシュレート60Hz表示に対応したUP3214QとUP2414Qに対して、P2815QはTNパネルでリフレッシュレート30Hz表示にとどまるが、それでもこのスペックと価格は衝撃だ。30Hz表示なので、静止画ベースの作業に向いている

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デル株式会社
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