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「iOS in the Car」の正式名は「CarPlay」、トヨタや日産、ホンダなど16社が採用

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「iOS in the Car」の正式名は「CarPlay」

 Appleは2014年3月2日(米国時間)、車両に搭載したインダッシュタイプのディスプレイモジュールとスマートフォン「iPhone」を連携させる新機能「CarPlay」を発表した。スイス・ジュネーブで開催される「第84回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日2014年3月6〜16日)において、Ferrari(フェラーリ)やDaimler(ダイムラー)の「Mercedes Benz(メルセデス・ベンツ」ブランド、Volovo Cars(ボルボ)の3社が対応モデルを発表するのを皮切りに、ホンダ、三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ自動車、BMW、Ford Motor(フォード)、General Motors(GM)、Hyundai Motor(現代自動車)、「Jaguar」と「Land Rover」ブランドを展開するJaguar Land Rover(ジャガーランドローバー)、Kia Motors(起亜自動車)、「Peugeot(プジョー)」と「Citroen(シトロエン)」ブランドを展開するPSAグループの16社が対応車両の発売を予定しているという。

 CarPlayは、2013年6月に「iOS in the Car」としてAppleが発表した機能の正式名称だ。Lightningケーブルを使ってインダッシュタイプのディスプレイモジュールとiPhoneを接続すれば、ハンズフリー通話、伝言メモの再生、音楽再生、インスタントメッセージサービス「iMessage」の送受信、カーナビゲーションなどの機能を利用できる。ドライバーがこれらの機能を使用する際には、ステアリングに搭載した専用ボタンで起動する音声エージェント「Siri」を使って、車両の前方から視線を外すことなく操作できる。

ホンダ車の「CarPlay」のホームスクリーンホンダ車の「CarPlay」のホームスクリーン(クリックで拡大) 出典:Apple
ホンダ車の「CarPlay」の音楽再生画面ホンダ車の「CarPlay」の音楽再生画面(クリックで拡大) 出典:Apple

 CarPlayで最も注目される機能はカーナビゲーションだろう。標準のマップアプリと連動して、連絡先やメール、テキストメッセージから推測した最近の立ち寄り先の情報などを基に行き先を予測。そして、より直感的で分かりやすい経路案内や、道路状況、予想到着時刻などをディスプレイモジュールに表示する。また、Siriを使えば、音声による経路案内(ターン・バイ・ターン方式)を受けることもできるという。

ホンダ車の「CarPlay」のカーナビゲーション画面ホンダ車の「CarPlay」のカーナビゲーション画面(クリックで拡大) 出典:Apple

 なお、CarPlay対応予定企業の中に、Volkswagen(フォルクスワーゲン)グループや、Chrysler(クライスラー)を完全子会社化したFiat Automobiles(フィアット)の名前がない。ただし、フェラーリはフィアット傘下の企業である。フォルクスワーゲングループについても、CarPlayではないが、iPhoneとのドッキングステーションを標準装備した小型車「iBeetle」を発売する方針を明らかにしている(関連記事:フォルクスワーゲン「Beetle」が「iPhone」とドッキング、「iBeetle」に変身)。

 国内自動車メーカーは、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダをはじめ、ほぼ全ての自動車メーカーが対応を予定している。唯一、今回の発表ではマツダが名を連ねていない。

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