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コードレスなのにパワフル――ダイソン「DC62」がやってきた

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DC62MHダイソンのコードレス掃除機「DC62モーターヘッド」。ロングパイプとモーターヘッドを付けた状態

 掃除機といえば、一人暮らしや結婚など、新生活を契機として購入し、その後は壊れるまで使い続けるのが一般的ではないかと思う。我が家もそうだった。結婚12年目の我が家の掃除機は、某国内大手家電メーカー製のキャニスター型で、サイクロン式のもの。さすがに12年も使ったので、先日とうとうホースに穴が開いてしまい(ガムテープで応急処置済み)、買い替えを検討していたところだった。

 LifeStyle編集部からダイソンのコードレス掃除機「DC62モーターヘッド」のレビューを依頼されたのはそんな折。まさに渡りに船ということで、さっそくDC62を使ってみたので、その使用感をお伝えしたい。

DC62モーターヘッドの同梱品をチェック

 ダイソンといえば、「吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機。」のコピーがあまりにも有名だ。テレビでCMを見ることも多く、周囲に使っている人も何人かいたので、壊れた掃除機の代替機を検討する際に、候補メーカーの1つとしてカタログを見たり、Webサイトを調べたりしていた。当初はキャニスター型の「DC48」を検討していたのだが、DC62は「コードレス掃除機を“2台目”にはしない」と、吸引力の高さをアピールするモデル。これならメインの掃除機としても使えそうだ。

 評価したのは、DC62モーターヘッドと呼ばれる標準モデルで、コンパクトな本体にモーターヘッド(回転ブラシが付いた吸引ヘッド)とロングパイプがセットになっているもの。交換用のヘッドとして、ミニモーターヘッド、隙間ノズル、コンビネーションブラシも付属する。

DC62MHDC62MHコンパクトにまとまったパッケージ。黒いパッケージは持ち帰る際にも洒落ていていい。箱の中には本体と充電器、ロングパイプ、モーターヘッド、ミニモーターヘッド、隙間ノズル、コンビネーションブラシ、専用ブラケットが入っている
DC62MHDC62MHDC62MHミニモーターヘッドは本体に直接つなげてより強力にゴミを吸い取りたい時などに使う。コンビネーションブラシは、ブラシ部分を前後に動かせ、ノズルとして、またはブラシとして利用可能

 使わないときに本体を壁に掛けておける専用ブラケットも同梱しており、ACアダプタをセットしておけば、収納時に充電ができて便利だ。このブラケットには隙間ノズルとコンビネーションブラシも取り付けておける。ただしネジは同梱されていないので、取り付ける場所(石こうボード、木材、コンクリートなど)に合わせて対応したネジを自分で用意する必要がある。

DC62MHDC62MH専用ブラケットはこんな形。隙間ノズルとコンビネーションブラシを付けておける。壁に取り付けると右の写真のようなイメージになる

 ちなみにソフトブラシツール、フレキシブル隙間ノズル、フトンツールという3つの交換用ヘッドを同梱した「DC62 モーターヘッド コンプリート」という上位モデルも用意されている。こちらは実売価格で1万円程度高くなるので、必要に応じて選ぶといいだろう。

約3.5時間の充電で約20分の連続使用 掃除にはほどよい時間

 コードレスタイプなので、開封後はまず充電をする。約3時間半の充電で約20分間の連続使用が可能だ。電源スイッチはトリガー式で、人指し指でトリガーを強く握っている間だけモーターが回転して掃除ができる仕組みが独特。スイッチでオン/オフを切り替える一般的な国産の掃除機しか使ったことがなかったので、最初は少し戸惑いがあったが、指を離すとすぐにモーターが止まるので、あまり意識することなく“バッテリーを無駄にしない”使い方ができる。ただし、しっかり握り続けないといけないので、それなりに握力はいる。これが苦手な人はいそうだ。

DC62MHDC62MH充電中はハンドルの根元の部分に青いLEDライトが点灯する。掃除をするときは、グリップを握って人差し指でトリガーを引く。掃除中はこのトリガーを常に握っておく必要があり、離すとモーターが止まる仕組み

 実際に使用してみると、ロングパイプとモーターヘッドを付けたときの重さは約2キロあるものの、ヘッドが床に付いているのでそれほど重いとは感じない。重量バランス的には手元が重い構造になっていて、取り回しはしやすかった。マンションのリビング、キッチン、寝室1部屋、和室、廊下と掃除したが、重さで腕が疲れるようなこともなく、またバッテリーが途中で切れたりすることもなかった。1回掃除をする度に充電をしておけば、特に不自由することはないだろう。

 ちなみにDC62の吸引仕事率は、通常モードで28AW(エアーワット)、強モードで100AW。数字だけ見ると、これを上回るスペックの掃除機はたくさんあるので、あまりたいした吸引力ではないように感じるかもしれない。特にキャニスタータイプのものと比べてしまうと強力とは言えないが、コードレスタイプであることを考えると優秀だ。

DC62MH本体の後部にある「MAX」ボタンを押すと強モードが利用可能。吸引力が一気に高まるが、バッテリーの消耗も大きくなる。こちらのボタンはトグル式で、1回押すとオン、もう1回押すとオフになる

 強モードというのは、本体の後ろに付いている「MAX」ボタンを押すと発動できる、吸引力を一気に高められる機能だ。こちらのスイッチは、押すたびにオンとオフを切り替えられる。ただ、普段この機能の必要性を感じることはほとんどない。強モードでは連続使用時間が6分と極端に短くなるので、よほど吸いたいものが吸えないときにしか使うことはない。

 1つだけ不満があるとすれば、バッテリーの残量がイマイチ分かりにくいこと。充電状態を示す青いLEDは用意されているが、使用中に残り容量が分からないので、バッテリーがなくなると、突然電源が切れてしまう。もう少し分かりやすく「そろそろ切れますよ」という警告が出るといいと思う。

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