「Yahoo!検索」の検索連動広告に京都銀行の偽サイトが表示されていたことが問題になったことに関連し、検索連動広告にアドウェアのダウンロードページが表示されるケースがあると、ネットユーザーが指摘している。
でろりんさんのブログ「Web論」によると、22日時点で「Yahoo!検索」で「Google Chrome」と検索した際、アドウェアを配布するサイトの広告が検索結果の上に表示されていたという。また、Yahoo!JAPANの検索連動広告を採用している「Bing」でも、「Flash」「Word」などソフト名で検索した際、怪しいサイトが表示されたと、katoyuuさんがブログ「戯れ言」で23日に報告した。25日時点ではこれらの広告は表示が終了したか削除されたようだ。
ただ、現在でも「Yahoo!検索」で「ドロップボックス」など特定のソフト名を検索すると、右側に「ask.com」の広告が表示されることがある。「ドロップボックス」の場合、これをクリックするとask.comによる「ドロップボックス」の検索結果表示ページに飛ぶ。このページには一番上に正規のDropboxサイトへのリンクが表示されているが、その下には「【無料】ダウンロード。Windowsの版。今すぐダウンロード Drop box」という明らかに怪しい日本語による検索連動広告も表示されている。
これをクリックすると、Google翻訳で日本語化されたページに飛ぶ。ダウンロードボタンをクリックすると「dropbox.exe」なる約300Kバイトのファイルがダウンロードされるが、最新のDropboxクライアント用プログラムは「Dropbox 2.6.7.exe」というファイル名で、ダウンロードサイズは約35Mバイト。「dropbox.exe」をNortonでチェックしたところ、アドウェアを開発する欧州の企業が開発元として表示された。
取材に対し、ヤフーは「ダウンロードサイトの審査を強化し、ユーザーにわかりにくいサイトの広告掲載を断るなどの対策強化を進めている」と答えた。ただ、アドウェア配布を目論む悪質業者の手口と、検索事業者側の対策はいたちごっこになりがち。怪しげなURLのサイトはクリックしない、プログラムのダウンロードは正規の開発元サイトであることを確認した上で行うなど、ユーザー側での自衛も大切だ。
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