ソニーは2月13日、Eマウント採用のミラーレスカメラ「α6000」を3月20日より販売開始すると発表した。ボディのみ(ILCE-6000)、電動ズームレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」を組み合わせたパワーズームレンズキット(ILCE-6000L)、望遠ズーム「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」も組み合わせたダブルズームレンズキット(ILCE-6000Y)が用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディのみが6万8000円前後(税込)、パワーズームキットが8万3000円前後(同)、ダブルズームレンズキットが10万8000円前後(同)。
APS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレス機「α5000」(レビューまとめはこちら)の上位に位置するミドルクラス製品で、「NEX」シリーズからの系譜という意味では「NEX-6」「NEX-7」の後継となる。NEX-6/7の後継ということもあり、EVF搭載のコンパクトボディに2430万画素センサーを備えた、画質と機動力の両立を狙ったモデルと位置づけられている。
搭載する撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.6ミリ) 有効2430万画素の“Exmor"APS HD CMOSセンサーで、画像処理エンジンにはα7/α7Rにも搭載されている「BIONZ X」を組み合わせ最高ISO25600での撮影を可能としている。撮像素子の画素数はNEX-7と同一だが、ギャップレスオンチップ構造による集光効率増やBIONZ Xとのコンビネーションによって、高い画質を実現している。
AFは撮像面に位相差AFセンサーを搭載した「ファストハイブリッドAF」を採用。位相差AFの測離点を179点とすることで位相差AFのカバーエリアを拡大、多くのシーンで位相差AFでの撮影を可能とし、「世界最速」(同社)という最短0.06秒のAF速度も実現している。AFについてはエリア(AF枠)をS/M/Lの3サイズから選択できるほか、ゾーンAF、瞳AFなどの機能も備える。ファストハイブリッドAFは動画撮影時にも有効だ。
電子ビューファインダーには0.39型/144万画素の有機ELパネルを採用、加えて光学系に両面非球面レンズを4枚使用することで広視野角/高コントラスト/高解像度を実現した。撮影時の露出補正値やピクチャーエフェクトなどの補正効果もEVFを通じて確認できるほか、輝度調整やMF時の拡大機能とピーキング機能も備える。
電子ダイヤルなどの配置はNEX-6を連想させるスタイルとなっており、2つのカスタムキーを含めた7つのボタンに任意の機能を割り当てることができる。操作インタフェースについてはα99で採用された「クイックナビプロ」も用意する。3型/92万画素の背面液晶はチルト機構を備えており、ガイドナンバー6の内蔵ストロボ、外部ストロボなどを接続できるマルチインタフェースシュー、Wi-Fi、スマートフォンとの接続を容易にするNFCも備える。
サイズは120(幅)×66.9(高さ)×45.1(奥行き)ミリ、344グラム(バッテリー、メモリカード含む)。本体カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。
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