米Twitterは2月5日(現地時間)、2013年第4四半期(10〜12月)の決算を発表した。同社にとって株式公開後初の四半期決算発表になる。
売上高は前年同期比116%増の2億4300万ドル、GAAPベースの純損失は5億1100万ドル(1株当たり1ドル41セント)だった。株式公開における従業員へのストックオプション提供などの影響で売上高を上回る純損失となった。そうした特別費用などを除いた非GAAPベースでは980万ドル(1株当たり2セント)の黒字だった。前年同期のGAAPベースの純損失は87万ドル(1株当たり7セント)、非GAAPの純損失は27万ドルだった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が2億1800万ドル、1株当たり純損失が2セント)を上回った。
EBITDAマージン(企業が本社を置く国の会計基準や税金などの影響を除いた利益を売上高で割った指標)は18%だった。
広告による売上高は前年同期比121%増の2億2000万ドル。モバイル広告が広告収入全体に占める割合は75%だった。データのライセンシングなどからの売上高は80%増の2300万ドル。米国外からの売上高は200%増の660万ドルで、売上高全体の27%を占めた。
月間アクティブユーザー数(MAU)は30%増の2億4100万人、モバイルからのMAUは37%増の1億8400万人だった。公開されたグラフを見ると、MAUの増加速度は、特に米国で減速している。タイムラインの閲覧数は26%増の1480億件で、タイムラインの閲覧1000件当たりの広告売上高は76%増の1ドル49セントだった。
通年では、売上高は110%増の6億6500万ドル、GAAPベースの純損失は6億4500万ドル(1株当たり3ドル41セント)、非GAAPの純損失は3400万ドル(1株当たり18セント)だった。
今後の見通しについては、第1四半期の売上高を2億3000万〜2億4000万ドル、2014年通年の売上高を11億5000万〜12億ドルとした。
業績発表後の電話会見は、ディック・コストロCEOとマイク・グプタCFO(最高財務責任者)が行った。
質疑応答では複数のアナリストがMAUの増加減速について質問した。コストロCEOは「われわれはTwitterを改善し続けている」とし、新規ユーザーが簡単にTwitterを理解できるようにUIを改善したり、インフラを増強するといった明確なロードマップを持っており、成長曲線は改善すると確信していると語った。
タイムライン閲覧数が前期より減少していることについては、コストロCEOはタイムライン閲覧数はエンゲージメントの指標の1つにすぎず、タイムラインの閲覧当たりの会話は増加していると語った。
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