米Microsoftは2月4日(現地時間)、サトヤ・ナデラ氏(46)を新CEOに指名したと発表した。また、ビル・ゲイツ氏は会長を退任し、ナデラ氏をサポートする「テクノロジーアドバイザー」になる。ゲイツ氏の後任は取締役で元Symantec会長のジョン・トンプソン氏。
ナデラ氏は即日CEOに就任した。Microsoftにとって、ビル・ゲイツ氏、スティーブ・バルマー氏に次ぐ3人目のCEOになる。同氏は取締役にも就任した。
ナデラ氏は1992年に米Sun MicrosystemsからMicrosoft入りし、サーバ部門、ビジネスソリューション部門などを経て、2008年2月にオンラインサービス部門の上級副社長としてBingの立ち上げや米Yahoo!との提携を手掛けた後、2011年にサーバ&ツール部門社長に就任。昨年7月の「One Microsoft」を掲げた大組織再編でクラウド&エンタープライズエンジニアリング部門の上級副社長に就任した。
ナデラ氏は公開書簡で「CEO就任に当たり、ビル(ゲイツ氏)にこれまでよりも多くの時間を会社のために提供して欲しいと頼んだ」と語った。ゲイツ氏は会長は退任するが、テクノロジーアドバイザーとして、ナデラ氏がMicrosoftのテクノロジーと製品の方向性を形成することをサポートしていく。
ゲイツ氏は発表文で「変革期にあるMicrosoftにとって、サトヤ・ナデラ以上にリーダーにふさわしい人物はいない。同氏は筋金入りのエンジニアリング技能を持ち、ビジネスビジョンも人をまとめる力も兼ね備える実績のあるリーダーだ」と語った。
昨年8月にバルマー氏がCEO退任を発表して以来、同社はトンプソン氏を委員長とする特別委員会を設置して内外から次期CEOを探してきた。候補としては、ナデラ氏の他、Nokiaのスティーブン・エロップCEO(当時)や米Fordのアラン・ムラーリーCEOの名も挙がっていた。
前CEOのバルマー氏は、少なくとも次の株主総会までは同社の取締役にとどまる。同氏はMicrosoftの株式の約4%を保有している。
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