米Googleが1月30日(現地時間)に発表した2013年第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は前年同期比17%増の168億6000万ドル、純利益が17%増の38億8000万ドル(1株当たり9.90ドル)で、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。非GAAPベースの1株当たり純利益は12.01ドル。直営サイトでの広告が好調で、売上高はアナリスト予測を上回ったが、非GAAPベースの純利益は下回った(売上高は167億5000ドル、1株当たり純利益は12.26ドル)。
前日Lenovoへの売却を発表したMotorolaの売上高は前年同期比24%減の11億5100万ドル、営業損失は3億8400万ドルだった。営業損失は前年同期の1億5200万ドルからさらに拡大した。
営業利益は23%増の39億2000万ドル、非GAAPベースの営業利益率は1ポイント減の29%だった。トラフィック獲得経費(TAC)は8%増の33億1000万ドル。
Google直営サイトを通じた収入は前年同期比22%増の105億5000万ドルで売上高の67%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は3%増の35億2000ドルで全体の23%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は99%増(約2倍)の16億5000万ドルで全体の10%を占めた。傘下のMotorolaの売上高は全体の8%。
ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で31%増、前期比13%増。クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比で11%減、前期比で2%減だった。クリック単価はここ数期、単価が比較的低いモバイル広告の割合が高くなるにつれて低下している。
同四半期末時点の正社員数は、Motorolaの3894人を合わせ、世界で4万7756人。前四半期末時点から1335人増加した。
前回の業績発表時の予告通り、業績発表後の記者会見にラリー・ペイジCEOは出席せず、パトリック・ピシェットCFO(最高財務責任者)とニケシュ・アローラCBO(最高事業責任者)が行った。
Motorolaの売却についての質問に対し、ピシェット氏は、Androidのエコシステム全体にとって「ウィンウィンな」決断だと答えた。
Androidのフラグメンテーションについては、アローラ氏が、Googleは常にすべてのパートナーをサポートしようとしており、その問題についてもここ数カ月に大きく前進しているとし、今後も改善していくと語った。
関連記事
- Google、MotorolaをLenovoに29億ドルで売却
Googleが2012年に買収したMotorola MobilityをLenovoに売却すると発表した。Lenovoは欧州や北米でのスマートフォン販売の足掛かりにする狙い。Motorolaの特許のほとんどはGoogleが保有する。 - Googleのシュミット会長、2014年を語る
Googleのエリック・シュミット会長がBloombergのインタビューで「ソーシャルネットワークの興隆を予測できなかったのは私の最大の失敗だった」と認め、このような失敗は二度としないと語った。 - Google、第3四半期も2桁台の増収増益──Motorolaの損失は拡大
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.