日本航空(以下、JAL)は1月30日、東京・台場のホテル日航東京で新商品サービス発表会を行った。発表会では同社代表取締役社長の植木義晴氏と執行役員顧客マーケティング本部長の加藤淳氏が登壇し、同社が展開する「JAL NEW SKY PROJECT」の内容を説明した。
JALは同発表会で、新シートやLED照明の導入のほか、7月から国内線で初となる機内Wi-Fiサービス「JAL SKY Wi-Fi」を提供すると発表した。植木氏は「テーマは、『ひとつ先のスタンダード』。国際線では既に導入しているが、機内での過ごし方をより快適にできるよう、他社に先がけて国内線に導入する」と意気込みを話す。
JAL SKY Wi-Fiは、乗客が機内に持ち込んだPCやスマートフォン、タブレットなどの無線LAN対応端末を使って機内エンターテインメントやインターネット接続サービスを利用できるというもの。米gogoの衛星接続サービスと機内のサーバを用いており、端末の電源をオンにできる「高度1万フィート」から、インターネットへ接続できる。対応無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/nだ。
加藤氏は「JAL SKY Wi-Fiは、今後の国内線事業の中心になる。まずは大型機や幹線から導入するが、地方路線も順次拡大したい。今は新しい試みに見えても、数年後には当たり前のサービスになっていると思う。そのときは、また一歩先の企画をやってみたい」と意欲を見せた。具体的な就航日、路線などは未定で、詳細が決まり次第案内する予定だ。
インターネット接続サービスの料金プランは、「時間制プラン」と「フライトプラン」の2種類を用意する。時間制プランは、路線や利用機器にかかわらず30分400円の一律料金。フライトプランは1フライト単位で料金がかかる。使用時間の制限はないが、路線と利用機器によって料金が異なる。支払いはクレジットカードのみ。なお、JALマイレージバンク会員(「ダイヤモンド会員」「JGCプレミア会員」「サファイア会員」)に一定回数無料でサービスを利用できるクーポン特典を導入するほか、ためたマイルを同サービスが利用できるクーポンに交換することも予定している。詳細は5月に発表する。
利用機器 | 450マイル以下(羽田=大阪ほか) | 451〜650マイル(羽田=福岡ほか) | 651マイル以上(羽田=沖縄ほか) |
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スマートフォン | 500円 | 500円 | 700円 |
タブレット、ノートPC | 500円 | 700円 | 1200円 |
機内エンターテインメントサービスは乗客が持ち込んだ端末を使って無料で利用できる。スポーツ、グルメ、ミュージック、アニメなどの映像コンテンツのほか、観光地情報、クーポン情報などが閲覧可能だ。
発表会では、JAL SKY Wi-Fiのタッチ&トライ会場も設けられた。説明員によると、「通信速度は最大50Mbpsだが、利用者や利用機器の数、利用場所、利用サービスなどによって速度は異なる」という。gogoのシニアバイスプレジデントのニールス・スティーンストラップ氏は、「実効速度は20〜30Mbps」と説明する。メールの送受信やWebサイトの閲覧、TwitterやFacebookなどのSNSなど基本的に地上にいるときと同じようにネット利用ができる。ただし、「LINEの通話や映像通話なども技術的には使用できるが、マナーやポリシーといった面で利用は制限する」(説明員)とのこと。
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