米調査会社IDCは1月27日(現地時間)、2013年第4四半期(10〜12月)の世界スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。
同四半期のスマートフォンの総出荷台数は、前年同期比24.2%増の2億8440万台だった。2013年通年の総出荷台数は前年比38.4%増の10億420万台で、年間出荷台数が初めて10億台を超えた。
第4四半期の携帯電話全体の総出荷台数(4億8840万台)に占めるスマートフォンの割合は58.2%だった。
メーカー別出荷台数のトップ4の順位は前回の調査と同じだったが、トップ2社の韓国Samsung Electronicsと米Appleのシェアは減り、廉価版端末が主力の中国Huawei、Lenovo、韓国LG Electronicsが2社のシェアを奪った。
スマートフォンの出荷拡大の主な要因は大画面と低価格で、特に低価格が差別化要因になっているとIDCは指摘する。中国やインドなどの新興国市場は150ドル以下のスマートフォンにシフトしているという。
Appleが前日発表した同四半期の決算では、iPhoneの販売台数は過去最高だったが粗利益率は下がっており、新興国市場での旧モデル販売などが増加していることを示した。
順位 | メーカー名 | 3Q13出荷台数 | 3Q13市場シェア(%) | 3Q12出荷台数 | 3Q12市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Samsung | 82.0 | 28.8 | 66.7 | 29.1 | 22.9 |
2 | Apple | 51.0 | 17.9 | 47.8 | 20.9 | 6.7 |
3 | Huawei | 16.4 | 5.8 | 10.5 | 4.6 | 56.5 |
4 | Lenovo | 13.9 | 4.9 | 9.4 | 4.1 | 47.3 |
5 | LG | 13.2 | 4.6 | 8.6 | 3.8 | 53.2 |
その他 | 107.9 | 37.9 | 85.9 | 37.5 | 25.6 | |
合計 | 284.4 | 100.0 | 229.0 | 100.0 | 24.2 | |
(資料:IDC) |
順位 | メーカー名 | 2013年出荷台数 | 2013年市場シェア(%) | 2012年出荷台数 | 2012年市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Samsung | 313.9 | 31.3 | 219.7 | 30.3 | 42.9 |
2 | Apple | 153.4 | 15.3 | 135.9 | 18.7 | 12.9 |
3 | Huawei | 48.8 | 4.9 | 29.1 | 4.0 | 67.5 |
4 | LG | 47.7 | 4.8 | 26.3 | 3.6 | 81.1 |
5 | Lenovo | 45.5 | 4.5 | 23.7 | 3.3 | 91.7 |
その他 | 394.9 | 39.3 | 290.5 | 40.1 | 35.9 | |
合計 | 1004.2 | 100.0 | 725.3 | 100.0 | 38.4 | |
(資料:IDC) |
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