軽く、使いやすくなったシースルーモバイルビューワー「MOVERIO」新モデル
エプソンは1月28日、ヘッドマウントディスプレイ「MOVERIO」シリーズの新モデルとして「BT-200AV」と「BT-200」を発表した。実売予想価格は、HDMI接続用アダプタ(ワイヤレスミラーリングアダプタ)を付属する「BT-200AV」が8万円後半、BT-200が6万円台後半になる見込み。4月24日に発売する。
MOVERIOは、同社が「スマートグラス」と呼ぶサングラスタイプのウェアラブル情報端末。グラスを通して見える風景の中に映像が浮かび上がるシースルータイプのヘッドマウントディスプレイ(HMD)だ。新モデルでは、ヘッドセット部分の重量を、従来の約240グラムから約88グラムに軽量化したほか、投影映像の輝度を従来比2倍の600カンデラに引き上げ、シェードを装着しなくても映像がはっきりと見えるようになっている。
また、IEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth V3.0を内蔵し、接続機器を拡大。スマートフォンとダイレクトに接続できるWi-Fi- Miracastに対応するほか、HDMI出力機器へ接続するワイヤレスミラーリングアダプタを付属したモデルも用意する。
さらに今回、GPS、地磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーなど各種センサー(GPS以外はヘッドセットとコントローラの双方)を搭載し、これらのセンサーに対応するAndroidアプリを利用できるのもポイント。ジャイロを使って、拡張現実を応用したシューティングゲームなど、MOVERIOならではのアプリを楽しめる。新たに30万画素カメラを内蔵し、QRコードの読み取りや静止画/動画撮影に対応したのもトピックだ。
なお、液晶パネルのサイズはアスペクト比16:9の0.42型ワイドで、解像度は従来と同じ960×540ドット。仮想視聴距離5メートル時に80型相当、20メートル時に320型相当のスクリーンとして投影される。また、サイドバイサイド方式の3Dコンテンツにも対応する。
コントローラー部分は、OSにAndroid 4.0を採用し、トラックパッド式のユーザーインタフェースで操作する仕様になっている。従来モデルに比べて入力域が拡大したほか、マルチタッチ入力に対応し、スマートフォンと同じような感覚で操作できる。
プリインストールアプリは、写真/動画ビューワーや、音楽プレーヤー、Webブラウザをはじめ、メーラーやファイルマネージャーなど基本的なものを用意。Google Playには非対応だが、同社が独自にMOVERIO APPS Marketを用意して開発者を募り、4月発売時に30程度のMOVERIO向けアプリをそろえるという。MOVERIO APPS Marketの登録アプリは順次増加するとのことだが、ユーザーapkを直接インストールことでサードパーティ製アプリも利用できる。
内蔵メモリは、メインメモリが1Gバイト、ユーザーメモリが8Gバイト。コントローラ部にmicroSDスロットを備え、最大32Gバイトのメモリ領域を用意できる(microSDHC対応)。対応フォーマットは、動画がMPEG4(MPEG4+AAC/Dolby Digital Plus)、MPEG2(H.264+AAC/Dolby Digital Plus)、静止画がJPEG、PNG、BMP、GIF、音声がWAV、MP3、AAC、Dolby Digital Plus。本体サイズは、ヘッドセット部が185(幅)×170(奥行き)×32(高さ)ミリだ。バッテリー駆動時間は約6時間(連続動画再生時)。
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