ドコモのソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia Z1 f SO-02F」は、幅65ミリ、4.3インチ液晶という小型ボディが特徴だが、小型であるがゆえに、バッテリーがどれだけ持つのかは気になるところ。そこで、5インチ液晶を備える兄弟機「Xperia Z1 SO-01F」とバッテリーの持ちを比較してみた。
まずは2機種のバッテリースペックをおさらいしておこう。バッテリー容量は、ボディサイズに比例してXperia Z1(3000mAh)の方がZ1 f(2300mAh)より700mAh大きい。しかしディスプレイサイズがXperia Z1の5インチ/フルHDに対して、Z1 fは4.3インチ/HDなので、スタミナの面ではZ1 fの方が有利だ。連続通話時間と連続待受時間はXperia Z1の方が長いが、ドコモが測定する実使用時間はZ1 fの方が長く、通話、メール、ブラウジング、アプリなど、スマホとしてフルに使うのならZ1 fの方がバッテリーは持つようだ。
Xperia Z1 SO-01F | Xperia Z1 f SO-02F | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 3000mAh(内蔵型) | 2300mAh(内蔵型) |
連続通話時間 | 約720分(3G) | 約580分(3G) |
連続待受時間 | 約610時間(LTE)、約740時間(3G) | 約450時間(LTE)、約500時間(3G) |
実使用時間 | 約57.7時間 | 約83.6時間 |
では実際のスタミナはどうなのか? ということで、簡単ではあるがテストしてみた。まずはYouTubeでHD動画を再生し続けて、1時間ごとのバッテリー残量をチェックした。
テスト条件は以下のとおり。
- 12月28日18時59分から、東京都江戸川区の屋内にて実施
- 満充電の状態で計測開始
- バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用
- モバイルデータ通信(LTE)でストリーミング
- GPSはオン、Wi-FiとBluetoothはオフにした
- Googleアカウントの同期はオンにした
- twicca、Twitter、Facebook、Dropboxにログイン、Yahoo!アプリをインストールした
- ディスプレイの明るさは中間程度に統一した
- YouTube動画は横向きに再生した
- スピーカーの音量はオフにした
6時間後のバッテリー残量は、Xperia Z1が17%、Xperia Z1 fが25%だった。1時間あたりのバッテリーが減るペースは、Xperia Z1が13〜14%、Xperia Z1 fが12〜13%だった。1時間のみの視聴ならほとんど差がつかないが、長時間視聴を続けるほど差が開いていった。画面サイズと解像度の差の方が、バッテリー容量の差よりも影響が大きい結果となった。
Xperia Z1 SO-01F | Xperia Z1 f SO-02F | |
---|---|---|
1時間後 | 87% | 88% |
2時間後 | 73% | 76% |
3時間後 | 59% | 63% |
4時間後 | 45% | 51% |
5時間後 | 31% | 38% |
6時間後 | 17% | 25% |
続いて、待受状態のまま放置するテストも行った。12月26日0時2分から36時間行い、12時間ごとのバッテリー残量を確認した。残量確認のため、何度かディスプレイを点灯させたが、基本的にディスプレイは消灯したまま。受信したメールなども放置していたので、通知ランプは常に点灯していた。そのほかの条件はYouTubeテストと同じだ。ディスプレイ消灯時に特定アプリの通信をオフにする「スタミナモード」は2機種とも使用していない。
36時間後のバッテリー残量は、Xperia Z1が79%、Xperia Z1 fが87%だった。公式の連続待受時間とは逆の結果になったが、今回のテストでは、Xperia Z1 fの方がバックグラウンドでの通信を制御できていたことが分かる。
Xperia Z1 SO-01F | Xperia Z1 f SO-02F | |
---|---|---|
12時間後 | 93% | 96% |
24時間後 | 88% | 91% |
36時間後 | 79% | 87% |
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