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ジャンプするロボット、透明スピーカ、厚さ1.5mmのキーボード……注目ガジェットが満載

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 「International CES」はもともと、オーディオ/ビデオやホームエンターテインメントシステムなどを扱う販売業者に向けた見本市として開催されていた。しかし現在では、新興企業やソフトウェア開発メーカー、熱狂的なガジェット好きにとって、今後の成功を左右する重大な年次イベントとなっている。エンジニアや販売業者、民生機器メーカー、投資家など、会場に集まる多くの関係者たちが、革新的な製品コンセプトや新技術、画期的な応用アイデアを試すための場なのである。

 「2014 International CES」で注目を集めていた製品や試作品などを、いくつか取り上げて紹介する。

自動車並みに高度に設計された玩具

 フランス パリに拠点を置くParrotは、2種類の新ガジェットを披露し、会場の参加者を引き付けていた。1つは、新世代のラジコン飛行機「Micro Drone」で、機体内に車輪を搭載しており、床や天井などを転がるように進むという。もう1つは、スマートフォンを使って制御するロボット装置「Jumping Sumo」だ。約80cmの高さまでジャンプでき、着陸する時は搭載している車輪を使うという。

mm140120_ces_parrot.jpg

 Parrotの創設者でありCEO(最高経営責任者)を務めるHenri Seydoux氏(上の写真の右から2人目)が、この2種類の新型玩具のデモを披露していた。同氏は、EE Timesのインタビューに応じ、「いずれの製品も、単なるガジェットではない。玩具でありながら、自動車と同レベルの高度な設計をベースとしている」と述べた。

 確かに、両製品とも作りが極めて堅牢だ。Micro Droneは、業界初となる自動安定化システムを搭載する。またJumping Sumoは、組み込みカメラを搭載し、高速で90度回ることができるという。さらに、折りたたみ式の車輪でスピードをコントロールすることにより、巧妙な動きも可能だ。

mm140120_ces_parrot1.jpg「Jumping Sumo」

透明なスピーカ

 目には見えないが、ワイヤやケーブルのないスピーカがそこにあるのは確かだ。ClearView Audioが開発したのは、透明なスピーカ「ClearView Clio」である。薄いアクリルガラスをわずかに湾曲させ、振動子(トランスデューサ)として利用しているという。「“黒い箱”は、リビングルームにはもう不要だ」というコンセプトを基に生み出された製品だ。

mm140120_ces_clio1.jpg

 同社によるとClearView Clioは、「Edge Motion」と呼ばれる技術を使って音を生成するという。Edge Motionの機械的原理は、既存のコーンスピーカとは大きく異なる。圧電アクチュエータを使用し、透明なアクリルガラスの振動子の両面を振動させて、ピストン運動と似た動きを生み出す。それにより、音波を前後方向に等しく放射状に放出するという。

mm140120_ces_clio2.jpg
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