新VAIO+クリエイティブ/ウエアラブル活用シーンを提案 2014 CESのソニーブース
米国・ラスベガスで開催されていた展示会「2014 International CES」のソニーブースでは、国内未公開の新VAIO「VAIO Fit 11A」から21型AIO「VAIO Tap 21」まで、タッチ対応の大小さまざまなVAIOを展示。デジタイザー搭載を軸にした本格的な絵描き作業のための訴求も、さらに、スポーツ観戦をしながら目の前に情報が流れる仕組みのメガネ「Smart Eyeglass」など、同社らしい機能を持つ展示機も話題を集めていた。
このほか、キーノートスピーチでソニーの平井一夫CEOが発表した最大147型で投射できる4K対応「超短焦点プロジェクター」をはじめ、4K対応テレビ「BRAVIA」シリーズ、4K撮影対応ビデオカメラなど、幅広い4K製品を展示。同時にXperiaと連携するウエアラブルなスマートウェアや、スマートフォン関連の展示にも大きなスペースが割かれていた。
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PC関連/VAIOシリーズには、VAIO Fit multi-flip PCシリーズの新たなラインナップとして11.6型と既存モデルより小型化した「VAIO Fit 11A」が公開。既存モデル「VAIO Fit 13A/14A」と同様に、2層構造になった天板を中央からパタンと裏返すことで、ノートPC、ビュワー、タブレットと3つのスタイルで使用できる。画面サイズを11.6型と小型化したことで、タブレットとして、より使いやすく、携帯しやすいサイズ感を実現している。
欧米では、日本と比べると“小型ノートPC”にそこまで需要はないと言われるが、ソニー北米担当者によればタブレットとして使うとなれば、やはりより持ち運びやすいサイズ感が重視される傾向にあるという。VAIO Fit 11Aは、開発コード名:Bay Trail-Mと呼ばれる世代の省電力傾向なCPU「Pentium N3520」を採用する一方で、799USドル(日本円換算約8万2664円 2014年1月14日時点、以下同)からとなかなか手頃な価格設定になっており、若年、女性といったエントリー層を想定する。カラーバリエーションにもブラック、シルバーの定番色に加えて、ピンクも用意される。
さらにVAIO Fit 11Aには、デジタイザーによるペン記入/操作も可能でスタイラスペンも付属する。VAIO Fit multi-flip PCシリーズのほか、同じくタッチパネルを搭載するVAIO Tapシリーズと共有のアクセサリーだが、ソニーはこのデジタイザースタイラスペンに関連して、Adobeとのコラボレーションを発表した。その内容は、VAIO Fit 11Aを含む今後発売するモデルに「Adobe Photoshop Elements 12」をバンドルする方針とともに、2014年春をめどにデジタイザースタイラスペンの256段階筆圧検知対応のアップデートを公開するというもの。このアップデートはAdobe Photoshop Elements 12以外に「Adobe Photoshop CC」や「Adobe Illustrator CC」も対象だ。
ブースでは、VAIO FitやVAIO Tapと、Photoshop Elements 12/Adobe Photoshop CC/Adobe Illustrator CC、そしてデジタイザーペンを用い、「VAIOがいかにクリエイティブ作業に向くか」を紹介するデモコーナーを設け、その有用性をアピールした。Photoshopやペイントアプリ「ArtRage」を使用し、デジタイザーペンで本格的な絵を描ける/クリエイティブ作業に没頭できるとするデモが分かりやすく具体的で、クリエイティブ作業のためのPC=VAIOとしての方向を強く印象付ける展示だった。
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