今回の「2014 International CES」では初日のオープニングキーノートに平井一夫社長兼CEOが登壇するなど、何かと話題の多いソニー。展示会場にもさまざまなコンセプトモデルがあり、数あるCESの展示でも最も面白いブースだと思う。
その興味深いソニーブースの中でも目玉になっているのが、「Life Space UX」と書かれたショウルームスペースだ。既報の超短焦点4Kプロジェクターを含め、ソニーは「空間を活用した新たな映像体験の提案」を「Life Space UX」と称しており、リビングルームを模した空間には随所にプロジェクターやディスプレイが埋め込まれている。ちなみに、開幕直前に現地で行われたプレス発表会では部屋の存在そのものに全く触れられなかった、ある意味で“ソニーの隠し玉”的な展示といえる。
室内にあるものはどれもユニークだ。例えば、よくあるダイニングテーブルにしか見えない「テーブルトップスクリーン」(通称、便宜上こう呼ばれている)は、プロジェクターとセンサーを用って机の上に情報を映し出すというもの。コーヒーを飲みながら日々のニュースをチェックできる。机の上でタッチ操作を行えばセンサーが反応して画面が動く。
壁面には、3つの液晶パネルをつなぎ合わせたという超ワイド画面の「情報ディスプレイ」がある。表面は1枚のガラスでできており、映像を映していないときは“鏡”として利用できるという。
ショウルーム内では、天井のシーリングライトと合わせ、周囲のディスプレイに表示される情報が刻々と変化する。映像コンテンツや環境映像を表示しつつ、リビングルーム全体で臨場感をアップさせる仕掛けだ。
なお、展示品のほとんどコンセプトモデルで、製品化が決まっているのは超短焦点4Kプロジェクターのみ。その超単焦点4Kプロジェクターは、ソニーブースの目玉ともいえる存在だ。
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