ソニーは1月6日(現地時間)に北米で行った関係者向けの説明会にあわせて、「Xperia Z1s」と「Xperia Z1 Compact」を発表した。また、ウェアラブルデバイスのコンセプトモデル「Core」と、Coreを組み込んでアプリケーションとほかのデバイスとの連携でユーザーの行動を支援する「SmartWear Experience」を提唱した。
ユーザーの行動をエンターテイメントにする「SmartWear Experience」
説明会でXperiaなどのモバイル関連製品のパートを担当したソニーモバイルコミュニケーションズ CEOの鈴木国正氏は、SmartWear Experienceを構成するデバイス「Core」がユーザーの行動データを逐一取得してスマートフォンに送信し、スマートフォンではSmartWear Experienceを構成するアプリとして構想している「Lifelog App」が、項目ごとに分類して記録していく過程を紹介した。
Smart Experienceはまだ開発中で、説明会で示したアプリの画面や挙動も仮想動画の段階にある。そのため、「Core」のサイズや重さ、バッテリー駆動時間や取得するライフデータの種類など、詳細は2月末にスペインはバルセロナで行う予定のMobile World Congressで明らかにすると予告した。
Xperia Z1の北米T-Mobile版「Xperia Z1s」の独自機能とは
「Xperia Z1s」は、2013年9月のIFAにあわせて発表し、日本ではすでに販売を行っている「Xperia Z1」の北米T-Mobile版だ。搭載するモバイルプロセッサーや、有効約2070万画素のCMOSセンサーを搭載したメインカメラ、そのCMOSセンサーに1/2.3型の「Exmor RS for mobile」を採用し、ソニーのデジタルカメラと同じ「Gレンズ」を組み合わせたほか、ソニー独自の画像処理エンジン「BIONZ for mobile」を導入するなど、ハードウェア構成とソフトウェアの機能はほぼ同等と考えていい。ただし、イヤフォンコネクタとMicro USBの位置がXperia Z1とわずかに異なっている。
なお、アプリでは、キャリアであるT-Mobile固有のアプリを導入しただけでなく、カメラアプリのエフェクトとしてXperia Z1ではサポートしていない「Background defocus」を用意した。このエフェクトは、撮影後に背景のぼかしを調整してから保存する機能だ。
撮影するときに前景にする被写体の1点をタップすると、前景と背景を区別して撮影データに記録し、撮影画像を確認しながら、ファインダに用意したスライダーを使ってぼかしの程度を調整してから撮影画像として保存する。エフェクトにはぼかしのほかにも縦方向と横方向のブラーも可能だ。なお、この機能はソフトウェアで実現しているので、「やろうと思えば、ほかのXperiaでもできる」とソニーのスタッフは説明している。
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