IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineering)は1月7日(米国時間)、米国・ラスベガスで開催されている展示会「2014 International CES」で新世代無線LAN規格「IEEE802.11ac」を正式承認したと発表した。
802.11acは、理論値最大約7Gbpsを実現する無線LANの新規格。チャンネルボンディングによる周波数帯域の拡大(最大160MHz幅)、通信の多重化(最大8×8 MIMO)、変調方式の多値化(256QAM)、フレームアグリゲーション(隣り合うチャンネル/送信データを束ね、フレーム単位で一度に送れるデータ数を増やす手法)などにより高速化を実現する。
なお、2013年3月より策定前の“Draft 11ac対応”としてルータ、PC、タブレット、スマートフォンなどの製品群が販売されており、公衆無線LANサービスにも採用例が進んでいる。
Draft対応機機は、基本はそのまま正式対応となる流れ。Draft 11ac対応ルータをリリースするNECアクセステクニカは「これまで発売したDraft対応製品は、すべてソフトウェアのアップデートなどを行うことなく、そのまま11ac正式対応商品と通信を行うことが可能」と告知した。
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