ココが「○」 |
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・Office付きで3万9980円の低価格 |
・SIMフリー(HSPA+/3G)を選択可 |
・キーボードなどオプションが充実 |
ココが「×」 |
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・Windowsボタンが上面で押しにくい |
・競合より基本スペックが若干低め |
・外部ディスプレイ出力端子がない |
はじめに:8型Windows 8.1タブレット人気の火付け役がついに発売
携帯性と低価格で注目を集める8型Windows 8.1タブレット——その火付け役といえるのが、デルの「Venue 8 Pro」だ。
2013年11月に発表されるやいなや、3万9980円という衝撃的な値付けが大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。その国内販売が2013年12月27日、ついに始まった(当初は12月30日の予定だったが、前倒しとなった)。Web直販のみの取り扱いなので、初回出荷分は1月中旬頃に購入者の手元へ届く見込みだ。
現在日本で販売されている8型Windows 8.1タブレットには、東芝「dynabook Tab VT484」、日本エイサー「Iconia W4-820」、レノボ・ジャパン「Miix 2 8」の3機種もあるが、Venue 8 ProはWeb直販のみの取り扱いで発売日が1番遅かったこともあり、最も安価な価格が設定されている。
PC USERではすでに写真とともにその概要をお届けしたが、今回は海外版ベースの試作機(ハードウェアは国内製品版と同等、ソフトウェア/BIOSが最終版ではない)でその実力をチェックしていこう。
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現時点でVenue 8 Proのラインアップは、Office 2013のエディションと本体カラー、そしてMicro SIMスロットの有無で5つのモデルが用意されている。Office Personal 2013を付属した標準構成は3万9980円、Office Home and Business 2013を搭載しても4万1980円で済む。ボディカラーは落ち着いたブラックと鮮やかなレッドから選択できる。さらに3G通信(HSPA+)に対応するSIMロックフリーのMicro SIMスロットを搭載したブラックのモデルが4万9980円で販売中だ(レッドのSIMフリーモデルはない)。
CPUにはBay Trail-T(開発コード名)こと、Intelのタブレット向け省電力SoCである「Atom Z3000」シリーズを採用。クアッドコアのAtom Z3740D(1.33GHz/最大1.83GHz)を搭載している。前述した競合3機種が搭載するAtom Z3740(1.33GHz/最大1.86GHz)より1つ下位に位置付けられるモデルだ。
Atom Z3740と比較して、CPUと内蔵グラフィックスのバースト周波数がわずかに違うほか、SDP(Scenario Design Power:利用シナリオに即した電力設計)が0.2ワット高い2.2ワットに設定されており、メモリの仕様が最大容量2Gバイト、対応規格はDDR3L-RS、チャンネル数はシングルで最大帯域幅が10.6Gバイト/秒にとどまるなどの違いがある。
ただし、現状の8型Windows 8.1タブレット4機種はいずれもメモリ容量が2Gバイトに固定され、Atom Z3740のスペック上限である4Gバイトメモリを生かした機種はない(デュアルチャンネルの対応状況は非公開)。
Intelが公開しているAtom Z3740とAtom Z3740Dの主な仕様 | ||
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製品名 | Atom Z3740 | Atom Z3740D |
コア数/スレッド数 | 4/4 | |
2次キャッシュ | 2Mバイト | |
動作周波数 | 1.33GHz | |
バースト周波数 | 1.86GHz | 1.83GHz |
SDP(Scenario Design Power) | 2ワット | 2.2ワット |
最大メモリ容量 | 4Gバイト | 2Gバイト |
対応メモリ規格 | LPDDR3-1066 | DDR3L-RS 1333 |
メモリチャンネル数 | デュアル | シングル |
最大メモリ帯域幅 | 17.1Gバイト/秒 | 10.6Gバイト/秒 |
内蔵グラフィックス | Intel HD Graphics | |
グラフィックス動作周波数 | 311MHz | 313MHz |
グラフィックスバースト周波数 | 667MHz | 688MHz |
最大画面解像度 | 2560×1600ドット | 1920×1200ドット |
※CPU自体の比較であり、実際の搭載製品が同じ仕様とは限らない |
Venue 8 Proは、グラフィックス機能にSoC内蔵のIntel HD Graphicsを採用。メモリは2Gバイト(DDR3L-RS 1600MHz/シングルチャンネル)、ストレージは64Gバイト(eMMC)で固定だ。ほかのAtom搭載機と同様、プリインストールOSのWindows 8.1は32ビット版となる。
液晶ディスプレイもほかの8型Windows 8.1タブレット同じく1280×800ドット表示だ。画素密度は188ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、Retinaディスプレイ級の精細表示ではないが、表示の粗さが目立つほどではない。液晶パネルは広視野角のIPS方式、表面はガラスで映り込みがある。タッチパネルは10点マルチタッチに対応する。
通信機能は、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(2×2/MIMO)とBluetooth 4.0を標準装備。約500万画素のアウトカメラ、約120万画素のインカメラ、Micro USB 2.0(充電とデータ転送用)、ヘッドフォン/マイク共用端子、最大32Gバイト対応microSDメモリーカードスロット、スピーカー、マイクを搭載する。
インタフェースまわりは競合機種とほとんど横並びの仕様だが、細かいところではインカメラの画素数が低く、スピーカーがモノラルとなっている。映像出力端子もないが、ワイヤレスディスプレイ機能のMiracastを利用可能だ。
ボディと製品概要:8型スリムボディにWindowsのフル機能を凝縮
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