注目技術その1 ウェアラブル機器
2013年は“ウェアラブル機器元年”と呼ばれることも多かった。Googleの「Google Glass」や、NTTドコモが「CEATEC JAPAN 2013」で展示して話題となった「インテリジェントグラス」などのスマートグラスの他、スマートウオッチも大きな関心を集めた。さらに、ディスプレイ機能を内蔵したコンタクトレンズや、導電性の糸を使用してセンサーなどを直接縫い込んだ衣服など、新しいウェアラブル機器の研究開発も進んでいる。
ウェアラブル機器は、フィットネス/ヘルスケア市場をターゲットにしたものが多い。CEAは、「米国では、2014年は、フィットネス向けのウェアラブル機器の購入に興味を持っている消費者の数が、2013年に比べて4倍になる」と予測している。
2014 International CESでは、300社に上るフィットネス/ヘルスケア関連企業が出展している。心拍数をモニタリングする水泳用ゴーグルや、5種類の脳波を測定するヘッドバンドなど、ユニークなウェアラブル機器が展示されている。
関連記事
2014年のCESはウェアラブル機器祭り? 展示予定のガジェットを一挙公開
注目技術その2 モノのインターネット(IoT)
モノのインターネット(IoT)には、引き続き大きな期待が寄せられそうだ。市場調査会社のIDCによれば、IoTとその関連のエコシステムの市場規模は、2020年には8兆9000億米ドルになるという。半導体最大手のインテルも、こうした状況を踏まえて2013年にIoT部門を設立している。
IoTの末端機器に搭載できるような超低消費電力のセンサー機器が市場に投入されたり、Bluetoothの最新仕様「Bluetooth 4.1」にIPv6専用のチャンネルが設けられるなど、IoTを取り巻く環境や技術が着々と用意されている。
一方で、IoTの応用分野は多岐にわたるため、ビジネスモデルの確立や、標準規格の策定、業界間での合意など、多くの課題が残されている。
関連記事
世界を包む電子の神経網 —— “モノのインターネット”が秘める可能性
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.