奮闘するWindows 8.1:鬼のように強い7としぶといXP
OSは最新版の「Windows 8.1」が売り出されたのが1年を通した最大のトピックだ。しかし、DSP版の売れ行きベースでみると、主役であり続けたのはWindows 8/8.1ではなく7という感が強い。年初のころは「7と8は9:1の割合です」といったコメントが多く、8.1が広まった年末時点でも「7:3」というショップが多かった。
PC DIY SHOP FreeT(当時)は「タッチ環境を自作するのは、値が張るのと選択肢が少ないのとであまり普及していません。8の最大の魅力が使える方向がそういう状態なので、7中心になるのは自然な流れな気がします」と語る。
それでも年中話題を振りまいていたのはWindows 8/8.1だ。2012年10月26日の発売時から続く「Windows 8 Pro アップグレード版」の優待価格が1月31日に終了するため、1月後半には駆け込み需要を巻き起こした。
2月以降は「6000円弱の優待価格から2万5000円前後の通常価格に戻るので、今までと同じようには売れないでしょう。DSP版の8 Proも1万5000円程度で、(パーツとセットで1万4000円前後の)7 Professinalと同程度ですし」(ツートップ秋葉原本店)と予想どおり一旦失速。その後も、バレンタイン時の窓辺ファミリークリアファイルや新生活シーズンの特別パックなどの特典を投入するなど、話題を提供し続けた。
そして10月18日、最新版の「Windows 8.1」が登場。当初から8と比べて自作よりとの評判が多く、OSとしての評価はまずまずの様子だった。「7やβ版8.1からのアップグレードが上手くいかないという声が多く、10月中は対応が大変でした」(某ショップ)とのコメントもあったが、複数の声を総合すると年末にかけて着実にシェアを伸ばしているのは確かなようだ。
一方、2014年4月9日にサポートが切れるWindows XPも、根強い人気を見せつけていた。中古PCショップではXP搭載マシンが夏頃まで店頭の目立つ位置によく置かれていたほか、パソコンハウス東映が2月と6月、10月に入荷したDSP版パックは目覚ましい売れ行きをみせている。特に2月と6月の入荷分はすぐに売れきれるほどのハイペースだったとか。10月分も「さすがに需要はかなり減りましたが、検証用やスタンドアロンマシン用に求める人はいらっしゃいますね」とのことで、11月には売り切れていた。
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