頓智ドットは12月17日、スマートフォン向けAR(拡張現実)アプリ「セカイカメラ」の全サービスを1月22日に終了すると発表した。同社は「今後、セカイカメラの進化版となる『tab』に注力する」としている。
スマートフォンのカメラを起動し、空間上に文字や画像、音声などを「エアタグ」で付与・共有するアプリ。同じ空間にいる/いたユーザーとスマートフォンの画面越しにコミュニケーションできる仕組みだった。
2009年9月にiOS版がリリースされ、公開から4日で10万ダウンロードを超えるなど、前年に国内発売されたばかりのiPhoneの初期の人気を支え、AR技術の可能性を垣間見せる草分け的存在だった。
サービス終了後、登録したアカウントの情報やエアタグなどは全て削除される。過去に投稿したエアタグデータはKML形式でエクスポートでき、Google Earthなどにマッピングできる。
Twitterでは「未来を感じたのに……5年早すぎた」「セカイカメラが使いたくてiPhone買った気がする」「(プレスリリースの)URLが“the_end_of_sekai”って」など多くの反響が寄せられている。
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