KDDIも下り最大150MbpsのLTEサービスを“こっそり”開始
KDDIは9月2日、同社のネットワークに関する記者会見で、2013年8月より2.1GHz帯の20MHz幅を利用した下り最大150MbpsのLTEサービスを一部エリア(エリアは非公開。千葉県・埼玉県の一部市の数局という情報があるが未確認)で提供していることを明らかにした。
同じく下り最大150MbpsのLTEサービスは、NTTドコモが2013年7月末に神奈川県の一部エリアで試験運用を始めているが、こちらはあくまで試験提供という位置付けだ。このため2013年9月現在、商用サービスとして最大150Mbpsサービスを展開するのはKDDIのみということになる。
このほか、総務省の発表によると、九州エリアでMCA無線に利用されている1.5GHz帯の周波数が2013年9月末で終了、これにともないNTTドコモが九州エリアで利用可能な1.5GHz帯の周波数が5MHz幅から15MHz幅に広がる。2013年10月以降、下り最大112.5Mbpsのサービスが提供できるようになる見込みだが、2013年9月現在は同社から九州エリアでの速度向上に関する発表はない。追って、どの程度のエリアでサービスが提供されるかウオッチしておきたい。
なおNTTドコモは、LTE Band 3(1.7GHz帯)を利用した下り最大150Mbpsのサービスを東名阪エリアで2013年10月より開始予定。合計4つの周波数帯(2.1GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz)を使ってXiサービスを展開することになる。こちらは新たな周波数帯でのサービス開始により通信速度の改善とエリアの拡大だけでなく、既存の周波数帯の混雑緩和による通信速度の改善などにも期待したい。
(※9月11日に発表された「iPhone 5s/c」関連については、次回の9月版で取り上げる予定です)
イー・アクセスが下り300Mbpsサービスの実証実験を開始
イー・アクセスは8月22日、香川県高松市の一部で下り最大300MbpsとするLTEサービスの実証実験を開始した。
こちら、当然だが下り最大300Mbps対応の機器は現時点まだ発売されてはおらず、商用サービスの開始時期なども発表された訳でもない、あくまで実証実験なのだが、やはり今後の通信速度高速化に向けた動きには大いに期待できる活動だ。
なおイー・アクセス提供のEMOBILE LTEサービスは、これまで一部地域に限っていた下り最大75Mbps対応エリアを、順次全国で利用可能となるよう2013年8月より対応エリアを拡大しているようだ。
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