プラスティック製ボディと明るいカラーを特徴とする米Appleの新型iPhone「iPhone 5c」には「圧倒的な」予約注文は入っておらず、またiPhone 5cよりも価格が高い「iPhone 5s」も含め、新型iPhoneの初回入荷数はがっかりするほど少ない——。9月17日、米通信キャリアの関係筋がReutersにそう語った。
Appleは9月10日、新型iPhoneとして2つの新機種、iPhone 5cとiPhone 5sを発表した。Appleはこれまで高価格端末を重視してきたが、人目を引く明るい色味のiPhone 5cはそうした従来路線からの脱却を意味している。
Appleは13日、オンラインでiPhone 5cの予約受付を開始した。ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトの5色から選べ、米国での販売価格は通信サービス契約付きで99ドルから。5cと5sはいずれも9月20日に世界で同時発売される。
情報筋によると、発売から1週間にAppleが予定している5cと5sの供給台数は極めて少なく、すべての通信キャリアへの供給が制限されている様子という。
「予約注文も圧倒的な数とは言えない」と同筋は語る。Appleがまだ新型iPhoneの予約注文台数を公表していないことを理由に、同筋は匿名を条件に語っている。
5sの販売価格は5cよりも高く、通信サービス契約付きで199ドルから。スペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色から選べる。米国では、新型iPhoneは主に大手キャリア4社(AT&T、Verizon、Sprint、T-Mobile)を通じて販売される。4社の担当者はいずれもコメントを断っている。
Appleにもコメントを求めたが、すぐには連絡が付かなかった。
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