無線LAN(Wi-Fi接続)が家庭やオフィスに普及してずいぶんと経ちます。でも、「通信の暗号化」という話になると、よく分からないという理由で暗号化していない人も多いようです。また、一部の無料Wi-Fi接続サービスでは無防備なものも見受けられます。よく分からない利用者でも使いやすくするためでしょうか。でも、これは想像以上に「怖い話」なんですけどね。
暗号化していない無料Wi-Fiサービスにつなぐリスク
セキュリティの専門家が集まったイベント「CEDEC 2013」で、“ドヤリング”という言葉が話題になりました。スターバックスでスタイリッシュにMacbook Airを広げ、ドヤ顔でお仕事(もしくはネットサーフィン)することを指すのだとか。
別にドヤリングが悪いわけでもなければ、スターバックスコーヒーのサービスが悪いわけでもありません。ただ、ドヤリングしながらFacebookなどのソーシャルネットワークサービスを使っていると、悪意のある人に簡単に通信を“盗聴”され、勝手に書きこまれてしまう可能性が高くなるというのです。
それは「暗号化されていない公衆無線LAN(無料Wi-Fiサービス)では、とあるハッキングツールを使うことで同じサービスにつながっている人になりすませる」から。このツールは誰でも簡単に使えるようになっていました。コンピュータに詳しい人でなくても「盗聴」し「なりすまし」できるという点で大きな事件だったのです。
関連記事
- 情報家電のアップデートは面倒くさい? その考えが狙われる
日常生活において機能を「アップデート」できるネット家電が増えてきています。「現状でも特に困っていないから」とほったらかしにしておくと、深刻な落とし穴にはまる可能性があります。 - 「きょう誕生日の人RT」「#ペットの名前」に反応してはいけない理由
ソーシャルネットワークサービスを使う人が増えてきました。自らの手で公開している個人情報を組み合わせることで、予想外のことまで分かってしまいます。 - その漏えいしたID、自分の「お金」に直結していませんか?
OCNから約400万件のメールアドレスと暗号化されたパスワードが漏えいしました。即座に被害が発生するとは限りませんが、口座情報などの重要情報をWebサービスに預ける場合の対策と覚悟を考えてみましょう。 - ウイルスが作られるのは「あなたのお金を盗むため」
なぜコンピュータウイルスが生まれるのでしょうか。結論から言うと悪意ある攻撃者が「あなたのお金を盗むため」です。
Copyright© 2013 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Facebookコメント