HDMI Forumは9月4日、HDMIの新バージョン「HDMI 2.0」を発表した。独ベルリンで9月6日に開幕する世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクスショー「IFA 2013」に合わせたもの。現地では説明会も行われる。
HDMI 2.0では、下位互換性を確保しつつ、帯域幅を最大18Gbpsに拡大。4Kの解像度で50/60Hz(2160p)の伝送が可能になった。オーディオは最大32チャンネル。動的な自動リップシンクや拡張されたCEC、アスペクト比21:9のサポートといった新機能も盛り込んでいる。なお、ケーブルやコネクターの形状に変更はない。
HDMI 2.0は、HDMI Forumとして開発した初めてのメジャーバージョンアップとなる。同フォーラムには、家電やPC、モバイル機器などの主要企業88社が参加。HDMI ForumのRobert Blanchard会長(ソニー)は、「HDMI規格2.0を今回開発したことは、HDMI Forumにとって大きな足跡を残したことになる」としている。
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