Windows 8.1と3Dプリンタ、デバイスサポート部分の改善ポイント
2013年6月末、サンフランシスコで開催されたMicrosoftの開発者会議「BUILD 2013」カンファレンスにおいて、MicrosoftはWindows 8.1における特徴の1つとして「3Dプリンタ」のサポートを大々的にうたった。
基調講演ではWindows 8.1+3Dプリンタで「花瓶(のようなもの)」を製作する様子がデモストレーションで示され、とても大きく扱われていたことが印象的だった。今回はこれを含めたWindows 8.1におけるデバイスサポートについて少し考察しよう。
さて、唐突に3Dプリンタのサポートといってもピンとこない部分はあるかもしれないが、Windows 8.1では3Dデータの標準ファイル形式(STLなど)やプリンタドライバを標準でサポートしつつ、OS標準ドライバで「3Dプリンタへの出力を可能」にしたのが今回のポイントだ。ユーザーの使い勝手はさることながら、アプリ開発者らが3Dプリンタを利用することが容易になる点──が特徴といえる。
ここ最近、特に米国での3Dプリンタに対する過熱ぶりは異常といえるほど。中でもMicrosoftはその取り組みに熱心な企業の1つだと感じている。同社は全米で展開する実店舗 Microsoft Storeの一部でMakerBot製3Dプリンタ「Replicator 2」の動作デモを実施しており、来場者に対して3Dプリンタで作成したキーホルダーやおもちゃを無料配布したりしている。GigaOMなどの報道によれば、同ストアではすでにReplicator 2の販売も行っており、MakerBotの代理店としても機能しているようだ。
もっとも、Replicator 2のサービスバンドル付きのオンライン販売価格は2500USドル(日本円換算 約24万6500円 2013年9月2日時点)以上となるので一般ユーザーの多くが簡単に入手できるものではないが、2013年秋にはより低価格な3Dプリンタの取り扱いも開始するという話も出ている。2013年10月のWindows 8.1正式版配布開始と合わせ、こちらも大きな話題になりそうだ。3Dプリンタに興味があり、実際に米国で店頭デモの様子を見たいという人は、MakerBotが公開するデモ実施店舗リストの店舗に訪れてみてほしい。
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