パナソニックが個人向けスマートフォン事業から撤退する方向で最終調整に入り、携帯基地局事業の売却を打診していると日本経済新聞が報じた。
同紙によると、唯一のスマートフォン工場での生産を来年3月までに終了する。
同社はNTTドコモに対しスマートフォン冬モデルの供給を見送ることを伝えたと、共同通信の報道を引用する形でReutersは今月報じた。
ただ、パナソニックは法人向け専用端末や、設計・生産を他社に委託した海外市場向け端末は今後も供給する。従来型携帯電話の生産と国内販売も続けると同紙は報じている。
また同社はフィンランドのNokiaなどに対し、携帯基地局事業の売却を打診していると同紙は伝えている。
パナソニックは7月、同社の携帯電話端末の販売が4〜6月期に急減したことを明らかにした。ドコモがソニーと韓国Samsung Electronicsのスマートフォンに割り引きで優遇する戦略を採用したことも一因としている。
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