BIOSアップデート済みマザーも——Richlandの新APU「A10-6700T」デビュー!
先週、Socket FM2に対応するAMDの新APU「A10-6700T」が複数のショップで売り出された。価格は1万7500円弱だ。CPU側はベース2.5GHz、ブースト最大3.5GHzのクアッドコア構成で、グラフィックにはRadeon HD 8650D(720MHz)を載せている。メモリはDDR3-1866までサポートし、TDPは45ワットとなる。AMDによれば、日本限定で販売されるリテール品とのことだ。
入荷したソフマップ秋葉原リユース総合館は「Richland初のTDP 45ワット版ということで、熱がこもりやすい小型マシンや、ファンレスマシンなどに組み込みたい人に向いたラインアップですね。そこそこ高度なグラフィックを低消費電力で扱える点も魅力的だと思います」と話していた。
取材時点では売れ行きは見えなかったが、ショップの期待値はまずまず高かった。ドスパラ パーツ館も「mini-ITX系など小型の分野でAMDは強いので、その個性を伸ばすAPUは歓迎されると思います。インテル一択という状況はつまらないので、AMDにはこういう存在感のあるモデルをガンガン出してほしいですね」とエールを送る。
なおAMDは、内蔵グラフィックのRadeon HD 8650Dを動かすには、β版の最新ドライバ「Catalyst 13.8」が必要とアナウンスしている。マザーボード側のBIOSアップデートに関しては挙動に関する報告が出回っていないが、BUY MORE秋葉原本店はAPU発売前から同店で扱うSocket FM2マザーのBIOSアップデートを完了させていた。「最新のプロセッサが旧BIOS環境のままでは動かなかったり、動作がおかしくなったりすることはザラなので、従来の環境で動いたという場合でもアップデートをお勧めします。これから一式そろえるなら、ウチで買うと安心ですよ」とアピールしていた。
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