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親子でNUCを作ろう! ナショジオ×インテルがPC自作イベントを開催

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CPUやメモリを料理に例えると……

og_intel_001.jpg国立科学博物館(東京・上野)の3階講義室で開催

 ナショナルジオグラフィックチャンネル主催のPC自作イベント「Nat GEO Experience Supported by Intel」が国立科学博物館(地球館3階講義室)で行われた。

 夏休み中の小学生を対象に、サイエンス関連の番組を制作するナショナルジオグラフィックチャンネルとインテルが共同で開催する「親子PC DIY教室」はこの夏で2回目。「作る、使う、好きになる」をテーマに、自作を通してPCの知識を深め、自分で組み立てる楽しさを体験してもらうのが狙いだ。今回は、8月20日、21日の2日間に渡って、72組144名の親子が手のひらサイズの超小型PC「NUC」の自作に挑む。

 参加した子どもたちは、学校のカリキュラムや家庭でPCを触った経験があるものの、PCの中身がどんなふうで、どんなパーツからできているのかを知らない子がほとんど。イベントスタッフが、PCの大事なパーツとしてCPU、メモリ、SSDの3つを挙げ、それぞれの特徴を分かりやすく伝えるために料理に例えて説明する場面もみられた。「夕食にお刺身が食べたいなと思ってマグロを買ってきたとします。でも夕食まではまだ時間があるので、とりあえず冷蔵庫に入れておきます。この冷蔵庫がSSD。そして料理をはじめるときにお魚をまな板の上にのせる、このまな板がメモリで、お魚を包丁で切るお母さんがCPUです」とスタッフが話すと、子どもたちは真剣なまなざしで頷いたり、首をかしげたりしていた。

og_intel_002.jpgog_intel_003.jpg2013年はNUCの自作。「パソコンと聞くと、大きいデスクトップやノートパソコンを思い浮かべるかもしれませんが、この手のひらに乗るサイズのNUC(ナック)も自分の好きなパーツを組み合わせることができます。VESAという規格に対応しているので、ディスプレイの裏側にくっつけることもできます。おうちのテレビの後ろにつけられるかもしれないので、帰ったらチェックしてみてください」とNUCの特徴を解説(写真=左)。超小型ボディに組み込むパーツもmSATA接続のSSDなど小さいものばかり。保護者もパーツの小ささに驚いていた(写真=右)

og_intel_004.jpgog_intel_005.jpg箱を空けると「ぱーんぱぱぱぱん」のジングルが鳴るインテル純正NUC

部品をスロットに入れるのが難しい!!

 一通りの説明が終わって、いよいよ組み立て作業に入る。具体的な工程は、NUC本体の底面カバーを外し、メモリ、無線LANモジュール、SSDの順に格納していき、その後カバーを閉じてディスプレイ裏のVESAマウンタに装着するという流れ。約1時間ほどの内容だ。

 こうして書くと作業工程は少ないようだが、ほぼ全員がマザーボードを見るのは初めてなうえ、無線LANアンテナを接続するといった細かい作業もある。静電気防止用の手袋をはめた子どもたちがおそるおそる(あるいは大胆に)PCを組み立てていく風景を眺めていると思わず笑みがこぼれてしまう。参加者の中には小学1年生の児童もいたが、しっかりとした手つきでドライバーを回す様子に、保護者の父親は目を細めていた。

og_intel_006.jpgog_intel_007.jpg手袋をはめて作業開始(写真=左)。まずは底面4隅のネジを回してカバーを外す(写真=右)

og_intel_008.jpgog_intel_009.jpgメモリを装着。斜めに挿して押し込むのに苦戦する子も

og_intel_010.jpgog_intel_011.jpg無線LANモジュールはアンテナをつないでからスロットへ(写真=左)。あとはSSDを差し込んでネジ留めすればパーツの組み込みは完了(写真=右)

og_intel_012.jpgog_intel_013.jpg底面カバーを閉じ(写真=左)、ディスプレイ背面のVESAマウントに装着(写真=右)

og_intel_014.jpgog_intel_015.jpg完成。おつかれさまでした(写真=左)。その後、パソコンの便利な活用方法として、Google Earthの使い方などが説明された(写真=右)

 主催者側のFOXインターナショナル・チャンネルズは、「サイエンスやテクノロジーの分野で番組を制作するナショジオとインテルの方向性が合致して昨年からPC自作イベントを行っているが、今回は2日間で各3回実施し、参加者は72組144名と、昨年の1.5倍規模になった」と話し、実際にPC自作を体験してもらうという取り組みに手応えを感じている様子。参加者に話を聞くと、ナショナルジオグラフィックチャンネルを見ていた子どもが募集の告知に気付いて「行きたい」とせがんだといい、保護者もこれを好意的にとらえているようだ。願わくは、今回のイベントが“知的好奇心を満たす一夏の思い出”というだけでなく、未来のPC自作ユーザーを育てるものであってほしい。

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