中国Lenovoは8月15日(現地時間)、第1四半期(4〜6月)の業績発表で、モバイル端末(スマートフォンおよびタブレット)の販売台数がPC(デスクトップおよびノート)の販売台数を上回ったと発表した。同社はPCメーカーからPC+モバイルを扱う“PC Plusメーカー”への迅速な移行に取り組んでいる。
同社のスマートフォンの出荷台数は前年同期比で約132%増の1130万台。主に同社の拠点である中国での売り上げが好調で、中国でのシェアは、韓国Samsung Electronicsに次ぐ2位だ。
米調査会社IDCによると、同四半期における同社のPC出荷台数は前年同期より1.4%減少したが、メーカー別ランキングで米Hewlett-Packard(HP)から首位を奪い、トップに立った。
同社のヤン・ユァンチン(楊元慶)CEOは発表文で、「厳しい状況のPC市場で、Lenovoは初めて明確な首位を獲得し、収益性も向上し続けて」おり、主力であるPC事業を維持しつつモバイルへの移行を急いでいると語った。「PC Plus市場は、高価格製品から低価格帯へ、成熟市場から新興国市場へと移行する中、迅速で効率的なイノベーションを必要としている。Lenovoはこのトレンドで、これまでより良いポジションにある」(ユァンチン氏)
Lenovoの第1四半期の売上高は前年同期比10%増の87億8700万ドルで、純利益は23%増の1億7400万ドル(1株当たり1.65ドル)。粗利益率は前年同期より0.5ポイント高い13.6%だった。
同社は、ホリデーシーズンにタブレットにもなるノートPC「Yoga」シリーズの新モデルや、薄くて軽く、コラボレーションやクラウド機能を強化した新しいスマートフォンを立ち上げる計画という。
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