日本最大手の携帯電話事業者・NTTドコモは、冬モデルのラインアップについて、ソニーとシャープ、富士通のスマートフォンを主力商品に選ぶと、事情に詳しい関係筋が語った。
ソニーとともに夏モデルで主要2モデルに選ばれた韓国Samsung Electronics製端末は、冬モデルに新フラッグシップ機がないため外れる見通し。また同じ「ツートップ」だったソニーの「Xperia A」が大きく販売を伸ばした一方、Samsungの「GALAXY S4」は伸び悩んだこともと関係筋は挙げている。
この動きはシャープにとって大きな恩恵になる可能性がある。シャープは日本最大手のディスプレイメーカーであり、米Appleへディスプレイパネルを供給しているが、昨年は銀行に救われ、今年は弱体化した財務基盤の強化に向けて新たな増資を実施する計画だ。
ドコモとソニー、シャープ、富士通の担当者はコメントを断った。Samsungからはコメントを得られなかった。
関係筋によると、ドコモの今冬のプロモーション施策はまだ検討中という。2モデルを重点的に割引販売する今夏の「ツートップ」戦略と似たものになる可能性がある。
ソニーはこのキャンペーンで大いに恩恵を受けることができた。同社エレクトロニクス部門が4〜6月期、この2年間で初めて四半期に黒字を計上できたのはスマートフォン販売が拡大したことも一因だ。
一方、ハイスペックで高価なSamsungのGALAXY S4は、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)ユーザーをスマートフォンへ乗り換えさせるというプロモーションにおいては芳しい結果を出せなかった。日本がソニーブランドのホームグラウンドということも向かい風になった。
関係筋によると、ドコモはGALAXYシリーズを今冬のスマートフォン販売プロモーションに含めないが、Samsungが日本市場向けに投入する際はドコモは取り扱いを継続する。
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