8月7日(米国東部時間)、LGエレクトロニクスは米国・ニューヨークにおいて、新しいフラグシップモデルとなる「LG G2」を発表した。
これまでLGエレクトロニクスでは「Optimus」をフラグシップモデルブランドにしていたが、今回からOptimusを廃し、「G」シリーズをブランドとして強化していく。
LG G2は「Learning from You」をキーワードとし、ユーザーのニーズや生活スタイルを徹底的に研究して開発されたモデルだという。スペックやユーザーインタフェースが大幅に刷新され、新しいブランド名にふさわしい、LGエレクトロニクスにとって「再出発」とも言えるモデルに仕上がっている。
ベゼル部分を2.65ミリに抑えて5.2インチディスプレイを搭載
搭載するOSはAndroid4.2.2となる。内蔵ストレージは16Gバイトと32Gバイト。グローバル版ではリアカバーは取り外せず、外部メモリスロットも搭載していないが、「韓国版は電池を取り替えて使うというニーズがあるために、電池蓋は取り外しが可能」(LG説明員)で、microSDスロットを搭載している。
本体の厚さは8.9ミリながら、バッテリー容量は3000mAhと大きい。これは新たなバッテリー構造を採用し、デッドスペースをできるだけなくしたことで実現した。実際にLG G2を持ってみると、とても薄く感じ、これで3000mAhのバッテリーを載せていることに驚きを感じるほどだ。
プロセッサーには、2.26GHzの「Snapdragon 800」を採用。同プロセッサーは、すでにソニーモバイルが「Xpeira Z Ultra」で採用しているが、LTE対応モデルとしては「世界初の発売になる」(LG Mobile Communications、パク・ジョンソクCEO)という。
ディスプレイは5.2インチのフルHD(1080×1920ピクセル)ISP液晶を採用。423ppiを誇り、「他社のフルHD AMOLEDと比べても、美しい」とパクCEOは胸を張る。画面サイズが4.7インチのOptimus Gとほぼ同等の本体幅ながらも、5.2インチディスプレイを搭載できた背景には、ベゼル部分が2.65ミリと圧倒的に薄く作られている点にある。
背面に電源キーとボリュームキーを搭載
ユーザーインタフェースの大きな特長は、本体背面に設置された電源キーとボリュームキーだ。ボリューム調整や特定のアプリの起動、画面のオンオフなどを背面に設置されたボタンを押して行う。背面にボタンを置いた代わりに本体側面には電源やボリュームキーはなく、スッキリとした印象に仕上がっている。画面のオンは、背面のボタンを押すだけでなく、画面の中央を2回、トントンと叩くことでも可能だ。
操作系では、ヘッドフォンジャックを挿入するだけで音楽プレーヤーやYoutubeなどヘッドフォンを使うアプリが自動的に羅列される「Plug&Play」機能や、受信したメッセージやSMSに日時や場所が書き込まれていた場合、すぐにスケジュールやメモに書き込める「Text Link」といった機能など、できるだけ少ない操作で行える工夫が凝らされている。
また、指を3本画面に当てて横にスワイプすると、これまで使っていた3つのアプリが画面に分割して表示されたり、電話を着信した際、耳に当てるだけで電話に出られるといった細かな配慮も行き届いている。さらに簡単に「ゲストモード」を起動することができ、他人に見られたくないアプリを隠した状態で、友達に本体を触らせるということもできる。
メインカメラは13メガピクセル、インカメラは2.1メガピクセルとなる。メインカメラは光学式の手ブレ補正機能が備えており、かなりの手ブレでもきっちりとした写真が撮影できるようになっている。ただし、手ブレ補正機能は「常時オンで、手動でオフにすることはできない」(LG説明員)という。
サウンド関連では、24bit、192KHzのHi-Fi Soundに対応している。
日本での発売は?
気になる発売時期だが、今月中にも韓国を皮切りに米国を始め、2カ月中に130の国と地域で発売が決まっている。韓国では最大150Mbpsで通信が可能なLTE-Advancedに対応。米国では4大キャリア(Verizon、AT&T、Sprint、T-Mobile)で発売される。
気になる日本での展開だが、今のところは正式には明らかにされていない。しかし、展示されていた端末を日本語表示にしたところ「ドコモUIMカードが挿入されていません」と表示されたことから、まずはドコモからの発売が濃厚そうだ。
また、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイなど日本特有機能への対応については「グローバル版と同じ筐体サイズで実現は可能。これまで日本で提供してきた機能は網羅できるはず」(説明員)という。
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