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ソフトバンクの「Xperia Z3」だけ、サイズが大きい?

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 2014年冬モデルスマートフォン「Xperia Z3」が、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社から発売されました。まったく同じ端末を3キャリアが販売するのは、iPhone以外では異例のことです。

 通信環境こそ各社で異なるものの、基本スペックはほぼ同じはずです。しかし、それぞれのスペック表を見比べてみると、ソフトバンク版だけ本体サイズと重量が異なることが分かります。

  • ドコモ版とau版:約72(幅)×146(高さ)×7.3(奥行き)ミリ、152グラム
  • ソフトバンク版:約73(幅)×147(高さ)×7.4(奥行き)ミリ、154グラム
photo「Xperia Z3」

 同じXperia Z3なのに、なぜ本体サイズと重量が変わってくるのでしょうか? 気になってしょうがないのでメーカーであるソニーモバイルコミュニケーションズの担当者に話を聞いてみました。すると、「実はスペックはどれも同じですよ」とのこと。どういうことなのか聞いてみると、「キャリアによって表記の仕方が変わってくるんだと思います」と答えてくれました。

 なるほど……。というわけで、今度はソフトバンクの担当者に同じ質問をぶつけてみました。すると、「うちは実測値なんですよ」と一言。どういうことなのでしょうか。

 詳しく聞いてみると、端末の寸法や重量などはソフトバンク側が設けた基準で一定の数を実際に測定し、その平均値を算出しているそうです。つまり、メーカー側から提供されたスペックを参考にしつつ、実際に生産された端末を測定して独自の実測値を公表しているということのようです。より正確な表記を心がけようというソフトバンクの意思は伝わってきます。

 キャリア各社が独自の測定方法をしているのは、スマホのスタミナを表す「連続待受時間」「実使用時間」などにも見られます。ユーザーからすると、各社同じ基準で測定しないと違いが分からない……と思ってしまいそうではありますが。しかし、本体サイズや重量の測定結果も、各社で基準が微妙に異なることは、3社から同じモデルが出たことで初めて気付いたことでした。新モデルが出る際、サイズや重量が「測定中」と発表されることがありますが、こうした背景があったんですね。疑問を抱いていた人もスッキリしたのではないでしょうか。

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