米Microsoftが12月9日に公開したExchange Serverの更新プログラムの一部に不具合が発覚し、ダウンロードセンターからの配信が停止された。Exchange Serverの更新プログラムはもともと11月の公開を予定していたが、直前になって不具合が見つかったため、公開が12月にずれ込んだ経緯がある。
配信が停止されたのは、Exchange Server 2010 Service Pack 3(SP3)の特権昇格の脆弱性に対処するセキュリティ更新プログラム「2986475」。公開翌日の10日にダウンロードセンターのリンクが削除された。既にインストールを済ませている場合はアンインストールするよう促している。
Exchangeチームのブログによれば、同プログラムがOutlookからExchangeへの接続機能に影響を及ぼすことが分かったという。問題を修正したうえで改めて配信すると説明している。
不具合が生じているのはExchange Server 2010を対象とする更新プログラムのみ。Exchange Server 2007と2013向けの更新プログラムは配信を続けている。
Microsoftの月例更新プログラムでは、公開の直後に問題が発覚して配信が停止されるトラブルが相次いでいた。
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