米Facebook傘下のInstagramは12月10日(現地時間)、写真共有サービス「Instagram」の月間アクティブユーザー数(MAU)が3億人を突破したと発表した。
米Twitterが10月に発表した7〜9月期のMAUは前期比5%増の2億8400万人だったので、InstagramのMAUがTwitterを超えたとみていいだろう。
Instagramは今年3月にMAUが2億人を突破したと発表しており、約9カ月でMAUが1億人増加したことになる。
同社はまた、ユーザーや投稿の急増に対処するための2つの取り組みも発表した。
1つは、著名人ユーザーの認証バッジ機能。ユーザーがなりすましやパロディーアカウントを誤ってフォローしないように、本物の著名人のプロフィールに認証バッジを表示する。こうした認証機能はTwitterや米GoogleのGoogle+、Instagramの親会社であるFacebookなどが提供している。
Instagramの認証バッジは数日中にローリングアウトする見込み。テイラー・スウィフトやレディ・ガガで検索してみたが、まだ表示されなかった(テイラー・スウィフトを名乗るアカウントだけでも数十ある)。同社は先月、著名人や人気アカウントのフォローを勧める「ピープル」機能を追加している。
もう1つは、スパムアカウントの削除。同社はスパムアカウントの無効化を続けているが、これらを削除する。これにより、ユーザーによってはフォロワー数が減少する可能性がある。フォロワーが激減するユーザーに対しては、直接通知を送るとしている。
Instagramによると、同サービスには1日当たり平均7000万点の写真が投稿され、25億回の「いいね」があり、2010年10月6日のサービス開始から累計で300億点の写真が投稿されたという。ユーザーの70%以上が米国外在住。
関連記事
- Instagram、2億アクティブユーザー突破 1日の投稿数6000万以上
Instagramの月間アクティブユーザー数が2億人を突破。昨年9月の1億5000万人突破から約半年で5000万人増えた。 - Twitter、売上高は倍増だが赤字幅拡大、ユーザー数の伸びが鈍化
Twitterの7〜9月期の決算は売上高が114%増の3億6100万ドルとアナリスト予測を上回ったが、月間アクティブユーザー数(MAU)の伸びは鈍化した。モバイルMAUは全MAUの8割になった。 - Instagram、投稿後のキャプション編集が可能に
iOSおよびAndroid版のInstagramがアップデート。投稿後にキャプションを書き直せるようになった他、「フォトを検索」タブが星型から虫めがね型に変わり、「写真」と「ピープル」の2つのタブでフォロー相手を選べるようになった。 - 固定しなくてもブレないタイムラプス(低速度撮影)アプリ「Hyperlapse from Instagram」公開
Instagramがタイムラプス(低速度撮影)動画を撮影できる独立アプリ「Hyperlapse from Instagram」をまずはiOS向けに公開した。独自の安定化技術により、端末を固定せずに(例えば歩きながら)撮影した動画でも手ブレの目立たないコマ落とし動画になる。(動画あり) - 変顔やすっぴん、「醜ければ醜いほどいい」──米国ティーンを席巻する“自分撮り”
SNSの普及で定着した“自分撮り”文化。日本ではよりかわいく、より美しく「盛る」イメージがあるが、米国のティーンの間では好んで醜い写真を公開する流行もあるようだ。 - Instagram発 朝ごはん写真&レシピ本「TODAY'S BREAKFAST」
日本人の人気Instagramユーザーによる毎日の朝ごはんの写真とレシピを集めた本「TODAY'S BREAKFAST」が発売された。
関連リンク
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.