画面を外せば大判タブレットになる新感覚ノートPC
ASUSTeK Computerの「TransBook TX300CA」は、ディスプレイ部分を着脱でき、ディスプレイ部分単体でタブレットとして使えるノートPCだ。フルHD(1920×1080ドット)表示に対応する液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイドとタブレットとしては大型で、キーボードドックにもストレージを内蔵するなど、タブレットとしてもノートPCとしても興味を引く個性的な仕様となっている。
ラインアップはCore i7-3537U(2.0GHz/最大3.1GHz)を搭載する上位モデル「TX300CA-C4021HS」と、Core i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)を備える下位モデル「TX300CA-C4006H」の2種類だ。今回は上位モデルを入手したので、性能や使い勝手を検証しよう。
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ボディのデザインは、ZENBOOKなど同社のモバイル系ノートPCのそれを踏襲している。天板は同心円状に、パームレストや底面は直線にヘアライン加工を施すなど、金属の質感を生かした高級感のある表面仕上げや手前側をシャープに絞り込んだフォルムが印象的だ。
本体サイズはタブレット部分が340(幅)×213(奥行き)×4〜11(厚さ)ミリ、キーボードドックが340(幅)×219(奥行き)×2〜12.9(厚さ)ミリ。重量はどちらも約950グラムだ。合体させると340(幅)×219(奥行き)×6〜23.9(厚さ)ミリ、重量は約1.9キロとなる。実測では画面側が974グラム、キーボード側が949グラムで、合計重量が1923グラムと、ほぼカタログ値通りだった。13.3型のディスプレイはタブレットとしてもかなり大きいが、それだけにインパクトも大きい。
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豊富なインタフェースを装備するキーボードドック
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タブレット側は電源ボタンと音量調整ボタンのほか、microSDカードスロット(SDXC対応)、Micro HDMI出力、ヘッドフォン/マイク兼用端子、92万画素のWebカメラといったインタフェースを備える。キーボードドック装着時はそれらに加えて、2基のUSB 3.0、ギガビットLAN、Mini DisplayPort出力、SDXC対応SDメモリーカードスロットが利用可能だ。
タブレット部分とキーボードドックの着脱ギミックは、同社のAndroidタブレット「TF」シリーズでおなじみのものだ。タブレットをキーボードドックの溝に合わせて差すだけでしっかりと固定できる。取り外しもヒンジ部のロックをカチャッと解除すれば取り外せる。サイズが大きく重い分、10型クラスの同類製品ほどスムーズではないものの、着脱操作自体は簡単で強度面も不安はない。
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バッテリー動作時間のカタログ値はタブレットのみで約5.5時間、タブレットとキーボードドック合体時で約6.1時間となっている。「タブレット本体には約38ワットアワー、キーボードドックには約23ワットアワーのバッテリーを搭載している」(ASUS)という。ただ、CPUID HWMonitorで調べたバッテリーの容量は、タブレット単体時でも合体時でも約38ワットアワーと変わらず、Windows 8のバッテリー情報を見ても、合体時にキーボードドックのバッテリーがセカンドバッテリーとして認識されなかった。
付属のACアダプタはスクエア型のフォルムで、大きさは75(幅)×75(奥行き)×29(厚さ)ミリだ(実測値)。モバイル系ノートPCとしてはやや大きめだが、重量は235グラムと軽く、プラグが収納できる点もいい。ACアダプタ接続用のDC入力端子は独自の形状で、タブレットとキーボードドックそれぞれに用意する。
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