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「YOGA Tablet 2-8 with Windows」の“数値に表れない”快感に浸る

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ココが「○」
・置き場所を選ばない内蔵スタンド
・コンパクトな8型Windowsタブレット
・なにげにかっこいいブラックボディ
ココが「×」
・8型タブレットとしてはやや重い
・やっぱりほしいLTEモデル
・やっぱりほしいキーボード

ブラックボディでイメージ一新のWindowsモデル

 以前、PC USERで、YOGA Tabletのレビューを掲載したとき、評価担当者は、記事の最後でこのように述べていた。

「願わくば……PCとの併用スタイルが思いのほかよかったので、このボディデザインのままWindows 8.1搭載モデルも投入してもらいたいところだ」

 このような要望を持ったユーザーは少なくなかったようで(当時、私もその1人だった)、その後継シリーズとなるYOGA Tablet 2のモデルで10型ディスプレイ搭載モデルと8型ディスプレイ搭載モデルでWindows 8.1 with Bingを導入した(Android導入モデルも用意している)。

kn_yoga28w_01.jpgボディがブラックになってイメージも一新した「YOGA Tablet 2-851F」

 ここで取り上げる「YOGA Tablet 2-851F」は、そのWindows 8.1 with Bingを導入した8型ディスプレイ搭載モデルにあたる。実売予想価格では税別で3万4500円前後で、これは、YOGA Tablet 2で8型ディスプレイ搭載Anrdoid導入モデル(830F)より約5000円高く、10.1型ディスプレイ搭載Android導入モデル(1050F)とほぼ同じになる。

 本体サイズは、210(幅)×149(高さ)×2.7〜7(奥行き)ミリで、重さは約426グラム。この状態で容量6400mAhのバッテリーを搭載する。従来モデルのYOGA Tablet 8と比べると、本体サイズはほぼ同じ(わずかに幅が短くなり高さが増した)で、重さが25グラム増えている。サイズがほとんど変わらないが、本体カラーがブラックになったことで、その印象はだいぶ変わった。ThinkPadシリーズのようなマットでラバーのような質感ではなく正面は光沢のあるパネルを使っているものの、その雰囲気は近い。

kn_yoga28w_02.jpgディスプレイサイズはYOGA Tablet 8と同じ8型だが、解像度は1920×1200ピクセルと大幅に向上した

kn_yoga28w_03.jpgThinkPadシリーズのようなラバー的な質感でないが、それでも雰囲気は近いものがある。右下にあるのは有効800万画素のメインカメラだ。ほかに有効160万画素のインカメラも備える

内蔵スタンドで多彩な使い勝手はそのままに

 YOGA Tabletシリーズの特徴となる円筒状のふくらみはYOGA Tablet 2でも受け継いでいて、本体を片手で持つときにはちょうどいい握りを提供してくれる。重さが426グラムと、8型タブレットとしてはやや重いが、このホルダーを持つと、400グラムを超えるボディとは思えないほどに軽く感じる。

 ただ、このホルダーが有効なのは、縦長方向で片手で持つときに限られる。両手持ちでソフトウェアキーボードをタイプするときは、左右が非対称になるため、かえって持ちにくくなる。なお、横長方向で本体を持つときにも円筒形状は手の平で本体のいい支えになるが、こちらも、本体を持ったままソフトウェアキーボードをタイプするときは邪魔になる。ただ、横長方向でタイプするときは、キーボードエリアが広くなるので、机において使うのが普通となるだろう。

kn_yoga28w_09.jpgkn_yoga28w_10.jpg8型ディスプレイ搭載タブレットでちょうどいい親湯にタイピングだが、両手持ちになると、左右非対称の形状はやや不利になる。もちろん、片手持ちで閲覧する場合は、とても持ちやすい

 YOGA Tabletの評価担当者が「“自立”するスタンドがあるだけで活用例をいろいろ思いつくのが何より好ましい部分」と述べていた本体内蔵のキックスタンドは、YOGA Tablet 2でも受け継いでいる。

 携帯して移動中に机のないところで本体を持ったまま使うことがほとんどと思われがちな8型ディスプレイ搭載モデルでも、移動中の喫茶店など机のあるところで使う機会は多い。

 そのとき、自立して本体を持たなくてもいいYOGA Tablet 2は便利だ。CPUやストレージ容量、本体サイズや重さといったスペック表やベンチマークテストの数字となって表れないので、分かりにくく伝えにくい部分だが、YOGA Tabletユーザーの多くが本体内蔵のスタンドとそのスタンドのおかげで「どこでも」「気軽に」置いて使えることを評価している。

 また、円筒形状の部分を上にしておくと、本体が適度な角度を持つので、ソフトウェアキーボードがたたきやすくなる。このメリットは、机の上において使うときにより顕著になる。完全フラットなタブレットの場合だと、机の上に置いた本体の画面でソフトウェアキーボードをタイプするのは意外と難しい。また、画面を斜め下から見ることになり、これも使うものにとって負担になる。YOGA Tablet 2の程よい角度のついた姿勢なら正面からディスプレイを見ることになり、これが、かなり快適に感じる。

kn_yoga28w_11.jpg横置きにして適度な角度がついて絶妙な使い勝手が実現する。机の上でもいいが、膝の上に置いても実に快適だ

 数値で表せない主観的な感想で申し訳ないが、この“数値で表せない”ところで使いやすさが、YOGA Tabletシリーズでユーザーが高く評価するところであって、それは、YOGA Tablet 2でも同様といえる。

 なお、Windowsボタンは、ディスプレイ脇の正面ではなく、側面に設けている。Windowsボタンを多用するユーザーはその場所によって使い勝手に影響が出るだろう。特に横長姿勢で両手持ちをしていると、右手がWindowsボタンにかかってしまうため、注意が必要だ。

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