米Facebookは12月8日(現地時間)、「Graph Search(グラフ検索)」を改良した「Facebook Search」を発表した。まず米国のデスクトップとiOS版モバイルアプリで提供を開始し(英語のみ)、Androidはその後になる。日本を含む米国外での具体的な提供予定は不明。
Facebook Searchは、2013年1月に発表し、米国でβ提供してきたグラフ検索(日本では一部ユーザーのみ利用可能)へのユーザーからのフィードバックを反映させたもの。
ようやく投稿のキーワードでの検索が可能になる。
この機能はユーザーからの要望が最も多かったものという。グラフ検索でも過去の投稿を検索できたが、検索枠に「Posts about 〜 by my friends(〜についての友達による投稿)」などと入力するなど、一般的な検索と使い勝手が異なっている。Facebook Searchでもこの検索方法での検索も可能だが、Google検索などと同様に人名とキーワードを組み合わせて過去の友達やページからの投稿を探すこともできるようになる。
Facebookは例として、「ジェシカ」という人名を入力した場合のサジェスト画面を紹介している。ジェシカという名前のユーザー一覧の下に、グラフ検索では表示されなかった「ジェシカ 結婚式」「ジェシカ ミューア・ウッズ国定公園」など、ユーザーの友達であるジェシカさんの過去の投稿に含まれるキーワードの組み合わせが候補として表示されている。
検索結果はユーザーごとにパーソナライズされており、友達や「いいね!」したページからの投稿(チェックインや写真を含む)、ハッシュタグに限られる。友達の投稿は、友達が「公開」「友達」あるいはオプションで自分を含んでいるものが表示される。
Facebookでは従来、過去の投稿を検索するのは難しかったが、これでかなり検索しやすくなるだろう。酔っ払った写真など、検索されたくない投稿を過去にしているユーザーは、新しいFacebook Searchが日本でも使えるようになる前に、「プライバシーのコントロール」ページで設定を見直しておいた方がよさそうだ。
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