米Micronは7月31日、会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリの全株式を600億円で取得し、100%子会社化したと発表した。エルピーダの坂本幸雄社長は同日付けで退任し、取締役の木下嘉隆氏が社長に昇格した。
買収総額は2000億円。MicronはエルピーダのDRAM製造受託事業を請け負い、その対価として2019年までに1400億円を支払う。エルピーダの広島工場と秋田工場は存続させ、従業員の雇用も維持する。
エルピーダは日立製作所とNECのDRAM部門が統合して1999年に「NEC日立メモリ」として発足し、2000年に現社名に変更した。DRAMを製造する国内唯一の半導体メーカーとなり、高い技術力で知られていたが、2月27日、会社更生法の適用を東京地裁に申請した。
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