米Twitterは12月2日(現地時間)、嫌がらせ行為の報告プロセスとブロック機能の強化を発表した。新機能は向こう数週間かけてローリングアウトしていく。
嫌がらせの報告プロセスが変わり、影響を受けているのが自分なのか他人なのか、嫌がらせの種類(攻撃的なのか、自分に嫌がらせをしているのか、暴力を加えると脅迫しているのか)を選択し、ブロックする具体的な理由を入力することで報告するようになる。現在は、報告理由として嫌がらせを選ぶと、報告ページで多数の項目に入力する必要がある。
Twitterはこうした報告への対応を人力で行っており、対応の遅さが問題になっている。同社は対応スピードの改善にも取り組んでいるという。
ブロック機能の強化としては、アカウントの[設定]に、「ブロックしているアカウント」の一覧が追加される。現在の「ミュートしているアカウント」の下に追加されるこの項目では、自分がブロックしているアカウントの一覧が表示される。ここでブロックを解除することも可能だ(現在はブロックした相手のプロフィールページで解除するしかない)。また、ブロックされた相手はブロックした人のプロフィールを表示できなくなる。
同社は8月、俳優のロビン・ウィリアムスさんが亡くなった後に娘のゼルダさんに対する激しい嫌がらせが行われたことを受け、嫌がらせに関するポリシーの改定を含む改善策に取り組むと約束した。
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