米Microsoftは12月1日(現地時間)、これまでOffice.comで行ってきたクリップアートの提供を終了すると発表した。近年利用が減少していたためという。
クリップアートは、Office文書にライセンスを気にせず挿入できる画像集。オンラインライブラリには9万点以上の画像が収録されていた。
今後は、[挿入]→[オンライン画像]で選択できるのはBingイメージ(およびOneDriveにユーザーが保存した画像)のみになる。
筆者の環境では例えば「Word 2013」でまだOffice.comのクリップアートも利用できるが、段階的に利用できなくなるようだ。
Microsoftによると、近年ではユーザーはプレゼン資料などに追加する画像の検索を検索エンジンに頼るようになり、クリップアートの需要が減っていたという。
Bingイメージ検索であれば、より新しい画像を多数探し出せるとしている。
デフォルトではクリエイティブ コモンズによってライセンスされた画像のみが表示されるようになっており、文書に挿入する前にライセンスを確認する必要がある。挿入したい画像を選択するとウィンドウの下に権利関係の説明ページへのリンクが表示されるので、これを開いて確認する。
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